NHK松江放送局トップページ
斎 康敬

ラジオ深夜便「ラジオ文芸館」を担当します

斎康敬です

 

3月ですね

この月になると

9年前の3月11日のことを思い出し

心のどこかが重くなっている自分がいます

 

9年前、私は青森局にいました

番組の企画で

当時の新幹線最北端・東北新幹線の新青森駅から

東海道・山陽新幹線を乗り継いで

翌日から運行が始まる九州新幹線の鹿児島中央駅まで

ラジオの中継をしながら縦断する

そんな鉄道好きにはたまらない番組企画にそなえ

機材をそろえていた、午後2時46分

震度7を表示する震度計と

ふるさとを飲み込んでいく津波の映像に

それまでの浮かれた気分はかき消されました

 

以来、あちこち転勤してからも

機をみてふるさと東北に帰り

東京中心の議論のなかで忘れられかけた

被災した人たちの声を番組で伝えてきました

先ほど数えてみたら

その数50本にのぼっていました

 

9年を迎える今年は縁あって

朗読で東日本大震災と向き合うことになりました

 

ラジオ深夜便

日曜から月曜にかけての放送の午前1時台は

アナウンサーの朗読をお伝えする「ラジオ文芸館」

 

その3月16日の放送で

岩手県在住の作家・高橋克彦さんの作品

「さるの湯」を私が朗読します

 

時代小説の名手として知られる高橋さん

しかし震災後は

いざ書こうとしても

“震災とは無縁な時代小説を書くこと”に

罪悪感があったということです

 

そんななかで高橋さんが紡ぎだした作品が

「さるの湯」です

 

あまりに多くの方の命が失われた災厄のなかで

魂にも迷いがあるのではないか

題名にもなっている「さるの湯」には

実は別の意味があることがのちのちわかり

そこから話が大きく動き出します

 

 

ラジオ深夜便「ラジオ文芸館」

高橋克彦 作 「さるの湯」

 

放送はラジオ深夜便

3月16日(月)午前1時台

(3月15日の深夜 徳田章アンカーの担当日です)

 

 

ラジオ第一とFMでの同時放送です

(島根県内での放送休止はありません)

 

スマートフォンのアプリ「らじる★らじる」でも

お聞きいただけます

 

 

東北を愛する小説の名手が紡ぎだした鎮魂の物語

ぜひお聞きください

投稿者:斎 康敬 | 投稿時間:17:42

ページの一番上へ▲