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2010年9月14日

三上 弥

新幹線延伸考


新幹線延伸考最近、これから開業する新幹線のニュースが伝えられています。
新大阪-鹿児島中央間が最速3時間台、
東京-新青森間が3時間余りといった内容です。
あわせて航空便との競争が取り上げられる「定番の切り口」もあります。
利用する人たちにとって有益な情報です。


新幹線がやってくる、大都市との時間距離が縮まる、
地元が湧く、観光客を期待する、周辺の開発を進める動きが出る、
各地でこのような変化が出てきます。

一方、忘れられがちなのは、直接恩恵を受けない地域です。
「はやぶさ」「みずほ」「さくら」といった新幹線が活躍するようになったとき、
「本州で新幹線という名称の路線」が通っていない県は、
千葉、山梨、富山、石川、福井、三重、奈良、和歌山、鳥取、そして島根です。

茨城に駅はないものの古河(こが)付近を通っていますし、
茨城や千葉、三重、奈良、和歌山の都市圏は
それぞれ東京や名古屋、新大阪に近いので、利用する機会も少なくないでしょう。
東京に隣接する山梨の場合、特急に乗れば甲府まで1時間半ほど。
将来、超伝導リニアが通る予定です。
建設中の区間もある北陸は、いずれ「新幹線の通る県」になります。


残るのは、島根と鳥取です。
松江放送局のある島根の場合、鉄道ですと、
いずれも特急で、松江駅から岡山駅までおよそ2時間半、
松江駅から島根県西部の津和野駅までは
2時間40~50分くらいかかります。
IC乗車券や自動改札機は使われていません。
特に、島根県西部では、国鉄時代の雰囲気が残っている区間もあります。

東京や大阪と行き来するときは、航空機を使う人が多い地域です。
中国地方の拠点都市・広島市までは、鉄道、高速バスのいずれでも
松江からおよそ3時間半かかります。


利用する立場としては、
「国内では、都市間の高速鉄道網の整備はまだ終わっていない。
まだ改善の余地がある」と痛感しながら、
地元は、いまも残る懐かしい風景を、
観光などでもっと活用する方策もあるような気がします。


 

 

写真 島根県の東西を結ぶ〝高速鉄道
    特急「スーパーおき」(鳥取-新山口)
撮影 2010年10月 島根県 津和野駅

 

 

投稿者:三上 弥 | 投稿時間:18:02 | カテゴリ:三上 弥 |

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