2018年11月09日 (金)群馬交響楽団の新たな風(井口 治彦局長)


 

 群馬交響楽団は、来シーズンより小林研一郎さんを新たにミュージック・アドバイザーに迎えることを発表しました。現在の大友直人音楽監督は来年3月で退任されますので、その後を引き継ぐことになります。ミュージック・アドバイザーと役割の名前は変わりますが、実質的には定期やそのほかの演奏会の指揮は言うに及ばず、音楽面や公演のアドバイスを通して、群馬交響楽団を率いていくことになります。任期は3年の予定です。

 小林研一郎さんは、“炎のマエストロ”として知られ、プロだけでなくアマチュアのオーケストラと共演することも多く、多くのファンを惹きつけています。群馬交響楽団とはこれまで9回の共演があります。ブダペスト国際指揮者コンクールで第一位を獲得しているほか、ハンガリー政府からリスト記念勲章、ハンガリー文化勲章などを授与されており、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団とも共演するなど、ハンガリーと深い関係をお持ちです。

 大友さんの後任ということで、私はより若い世代の指揮者を想像しており、“マエストロ小林”のことは正直想像していませんでした。今回の縁をきっかけに、私が個人的に群馬交響楽団に期待したいのは、バルトークの演奏です。特に管弦楽のための協奏曲、ピアノ協奏曲、そしてバイオリン協奏曲など、名曲が目白押しです。民俗音楽を背景にしているといわれるバルトークの旋律を、群馬交響楽団がどう表現してくれるか、私はとても楽しみです。

 これまで大友監督のもとで、英国、北欧、ロシアとレパートリーが広がったところへ、ハンガリーが加わると、新たな幅と厚みが出てくる気がしています。来年には高崎芸術劇場が完成します。ここが定期演奏会の舞台となることは、オケだけでなくファンにとっても大きな転換となることでしょう。

 新たな時代を迎え群馬交響楽団がどう発展していくか、楽しみは尽きません。

 

 20181109.jpg 小林研一郎さん(写真提供 群馬交響楽団)

 

投稿者:井口治彦 局長 | 投稿時間:16:15

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