2018年08月22日 (水)オリンピックをめざす若者へ ~幻の五輪元代表からのメッセージ②~


 

前回モスクワ五輪代表だった、秋田たまみさんの話をしましたが、今回も同じ陸上競技です。男子長距離代表だった中村孝生(なかむら たかお)さんについて書きます。

 

中村さんは小学校時代に東京オリンピックの記録映画に出会います。これを見てから“いずれオリンピックに行きたい”と、当時の作文に書いていたそうです。そして高崎市内の小学校時代の校内大会でいい成績をあげ、先生から陸上部に誘われました。“先輩たちに負けたくない、一番になりたい!”という強い思いで練習に打ち込みます。

当時中学生の全国大会として「放送陸上競技大会」という場があり、2,000メートルで中村さんは全国優勝を遂げます。卒業後に進学した前橋工業高校でも活躍し、2年生の時にはインターハイの5,000メートルで優勝を飾りました。これは瀬古利彦(せこ としひこ)さん(現日本陸連理事)の三連覇を阻む勝利で、当時の陸上競技雑誌で大きく紹介されました。

 

その後大学から社会人チームを通じて、長距離やマラソンに打ち込み、モスクワ五輪代表の座を勝ち取ります(5,000メートル、10,000メートル)。夢の舞台にむけて練習に励んでいる中で、旧ソ連のアフガニスタンへの軍事介入に対する、西側諸国の不参加(国によっては個人参加なら可とする)という動きがあり、日本も不参加を決定しました。

中村さんは落胆したものの、“国が決めた以上、それに従うしかない。4年後をめざそう”と腹をくくりました。しかし4年後はかなわず中村さんは選手生活を終えました。

 

指導者になってからは、“思っていることを言葉にして相手に伝えること”のむずかしさを痛感したといいます。それでも経験を重ねるなかで、「あきらめないことの大切さ」を伝えてきました。2020をめざす若者に中村さんは、“トレーニングをすることが、いずれ社会に出て頑張れるから” と言います。そして “夢はあきらめてはいけない。陸上のことを考えながら、夢を口に出して言うことが大事で、頑張ってほしい” とエールを送ってくれました。

20180822.jpg  中村孝生さん

投稿者:井口治彦 局長 | 投稿時間:17:41

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