2018年05月29日 (火)群馬県とオリンピック ~沼田と金井豊さん~ (井口治彦 局長)


 

東京オリンピック、パラリンピックまであと2年。新国立競技場の建設も進み、これから盛り上がりが増してくることでしょう。私も中学から高校にかけてのミュンヘン大会やモントリオール大会、そして日本が不参加だったモスクワ大会など、テレビを見ていて強い印象を受けました。数十年たった今でも思い起こすとあの頃の感動がよみがえります。群馬県には多くのオリンピック出場者がいらっしゃいます。こうした人たちについて書いてみたいと思います。

 

1984年のロサンゼルス大会に出場した金井豊(かないゆたか)さんをご記憶の方も多いと思います。金井さんは沼田高校出身。エスビー食品に入り陸上競技の長距離走で活躍されました。ロサンゼルス大会では1万メートルに出場し、7位に入賞されました。さらなる活躍を期待されましたが、1990年の8月に合宿中の北海道で交通事故に遭い、30歳の生涯を閉じられました。私は同年代ということもありますが、なぜか金井選手のことが気になっていました。まだまだこれからというときに、どれほど無念であったろうと思わずにはいられません。沼田高校は昨年創立120年を迎えましたが、その歴史を記した本にも金井選手の記載がありますし、校内には当時の写真と記念品が飾られています。

 

「オリンピックのレガシー」ということを考えていたときに、ちょうど沼田高校の現役の高校生が授業の一環で金井選手のことを調べて、発表していたことを知りました。その生徒自身も陸上競技部員でした。同じ競技の大先輩として、その生徒は金井さんのことを本で調べ、さらに関係者から話を聞くなどしました。生徒は“沼田から世界で活躍した選手がいたことを知ってほしい”という思いとともに、“沼田高校陸上部の黄金期の復活を励みに練習したい”ということでした。

 

地元の先輩の五輪での活躍を調べて、それを励みにがんばっていく!これもすばらしい「五輪のレガシー」と私は思いました。

 

先週ちょうど高校総体の群馬県大会が終了し、この生徒も部活動からは引退です。金井選手の思いを知り、それを励みにがんばったことは、生徒のこれからの人生にとってとても大きな意義があったのではないでしょうか。きっとこれからの活躍を金井さんも見守っているのではないかと思います。

 

井口治彦

 

20180529.jpg故金井豊選手(沼田高校提供)

 

 

投稿者:井口治彦 局長 | 投稿時間:13:08

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