2018年6月18日

2018年06月18日 (月)群馬県とオリンピック ~レスリング~(井口 治彦局長)


 

私が高校二年生のときに、カナダのモントリオールで第21回のオリンピック大会が開かれました。男子体操団体が当時のソビエト連邦と死闘の末の金メダル、また女子バレーボールもソ連を倒しての金メダル奪回など、忘れられないシーンが数多くあります。そして男子レスリングフリースタイル52キロ級で金メダルを獲得したのが、高田裕司(たかだゆうじ)さんでした。高田さんも群馬県の出身です。高田さんのほかにも、東京やメキシコ大会で活躍した上武洋次郎(うえたけようじろう)さんなど、名選手が群馬県から生まれています。

 

高田さんは大泉町、上武さんは邑楽町と、ともに東毛地域でした。そして今も「上武洋二郎杯邑楽町少年少女レスリング大会」や「少年少女レスリングおおまま大会」など、ジュニアの大会が多く開かれています。さらに館林や太田など東毛の高校にはレスリング部があり、選手たちが練習に取り組んでいます。東毛とレスリングにどんなつながりや歴史があるのだろうかと思い、群馬県レスリング協会の柳川益美(やながわますみ)会長にお話を伺いました。

 

柳川会長は高崎出身で、大学時代にレスリングに打ち込み、引退してからも群馬大学で後進の指導にあたられたほか、ソウルやバルセロナ大会でのコーチもつとめられ、レスリングの発展に貢献されてきました。“東毛とレスリング”について柳川会長は、「ひとが作り上げた大きな財産だ」と述べられました。館林高校出身の正田文男(しょうだふみお)さんが、大学時代に八田一朗さん(日本のレスリングを世界に導いた功労者)と親交があり、その縁もあって昭和29年に第一回の全国高校レスリング選手権大会が館林で開催されました。正田さんの指導で多くの選手が頭角を現しました。のちに世界チャンピオンになった森田武男(もりたたけお)さんもそうした一人でした。その後昭和44年に群馬での高校総体で館林高校が優勝、また昭和58年のあかぎ国体で群馬県のレスリングは、成年・少年と完全優勝を果たしました。

 

柳川会長は今も前橋で子供たちを指導しています。次世代の子ども達に「科学的なデータに裏付けされた練習と自分を律することで、試合に勝てるレスリングができる。人生に役立つレスリングであってほしい」とメッセージを語ってくれました。

 

夏には草津町で合宿が行われ、そこにはハンガリーの代表チームも参加する予定です。指導者が代々受け継ぎながら群馬県で育ってきたレスリングの輪は、世界にも力強く広がっています。

 

 

 20180618.jpg

柳川会長(後列右から三人目)と子供たち(提供 NPO法人群大クラブ)

 

投稿者:井口治彦 局長 | 投稿時間:16:15 | カテゴリ:井口治彦 局長 | 固定リンク

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