2018年5月 9日

2018年05月09日 (水)群馬交響楽団の魅力(井口 治彦局長)


 

群馬交響楽団の2018年シーズンが始まり、先月第一回の定期演奏会がおこなわれました。今回の指揮はフィンランド出身のオッコ・カム氏で、演奏曲目はショパンのピアノ協奏曲第2番をはさんで、フィンランドが誇る大作曲家、シベリウスの名曲“フィンランディア”と“交響曲第1番”でした(ピアニストはフランス出身のレミ・ジュニエ)。

フィンランドは森と湖の国といわれますが、群馬も湖や山が多く、美しい自然に囲まれているのは共通するものがあるなと思います。新シーズンの1回目ということもあるのでしょうか、楽員も非常にもりあがっているようで、秀逸な演奏でした。終演後のふれあいトークでは、カム氏の指揮について楽団員から「(これまでも演奏してきたが)同じ曲とは思えない」「新しい曲をやっている感じだった」という声もきかれました。

 

群馬交響楽団は4月から音楽主幹をおき、長年バイオリン奏者だった渡会裕之さんが就任されました。音楽面から運営を考えていくということで、その手腕が期待されます。

私が昨年6月に前橋に来て、最初に群馬交響楽団をきいたのが高関健さんの指揮でショスタコービッチの交響曲第7番でした。音楽センターの舞台が楽員であふれそうな大編成で、説得力にあふれた圧倒的な演奏でした。なにより客席が満席なこと、開演前に曲目解説、終演後にふれあいトークがあることなど、とても新鮮でした。舞台と客席が一緒に演奏会をつくりあげている感じで、とても心温まる思いで、“これこそが地域に根ざすオーケストラだ”と感じました。創立以来、移動音楽教室で学校等を訪問し、群馬県の子供たちの多くは学校で群馬交響楽団の演奏に接しているとのこと。なんとうらやましいことでしょうか。

 

「ほっとぐんま640」にも、昨年はホルンの濱地宗さんが出演してくださったほか、NHKのFMでも何度も演奏を紹介しており、前橋放送局との縁も深いものがあります。

現在の大友直人音楽監督は、今シーズンで音楽監督を退任されます。いつかのふれあいトークでもファンが「今からでも退任を撤回してくれませんか」とおっしゃっていましたし、退任を惜しむ声は多いです。しかし大友監督の6年間で群馬交響楽団は大きく前進したのではないかなと思います。大友監督の意欲的な指揮に応えてきた群馬交響楽団!これからどんな演奏を聴かせてくれるのか、ますます楽しみです。

 

 井口治彦

 

 20180509.jpeg

群馬交響楽団4月定期公演から(提供 群馬交響楽団)

 

投稿者:井口治彦 局長 | 投稿時間:11:20 | カテゴリ:井口治彦 局長 | 固定リンク

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