大阪の食文化

日本第2の大都市、大阪。近畿地方の中央部に位置し、西には瀬戸内海を臨み、東は三方を山に囲まれています。江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ、経済や物流の中心として栄えました。現在でも「食い倒れの町」として日本のみならず世界中から多くの観光客を集め、食の都として知られています。

「関西と言えばだしを基本とした食文化」というイメージを作ったのも大阪だと言われています。江戸時代、商人によって北海道と大阪をダイレクトに結ぶ航路が開拓され、質の良い昆布が大阪に入ってくるようになりました。その後、昆布からだしを取る「だし文化」が大阪で広まり、多くの割烹が誕生、だしの効いた様々な料理が広まっていったのだとか。

また、たこ焼きやお好み焼きなどの「粉もん文化」も大阪を代表する食文化の一つです。粉もんとは粉から作る食べ物のことで主に小麦粉を使った料理の総称。その起源の一つは茶会で千利休がふるまった茶菓子「麩の焼き」(小麦粉を焼いたもの)だといわれています。その後、大阪で人気が広まった粉もんは、「たこ焼き」「お好み焼き」「ねぎ焼き」などさまざまにバリエーションを増やし今のスタイルになったと考えられています。

商業都市として有名な大阪ですが、古くから農業や漁業も行われてきました。淀川と大和川という大きな河川が運ぶ土砂がたまってできた土壌は水はけが良く野菜作りに適しています。現在でも春菊やふきの生産量は全国トップクラス。毛馬(けま)きゅうりや泉州なす(水なす)は江戸時代からの記録が残る伝統食材としても注目されています。
海産物ではマダコの一種である泉だこが有名です。明石海峡、紀淡海峡からの海の潮の流れと、淀川や大和川が合流する大阪湾は豊富な栄養に恵まれています。そのためタコの餌となるエビやカニも豊富なため、やわらかくて風味の良いマダコが育ちます。