園芸・グリーン

見れば見るほどおもしろい!
サボテンのとげの魅力を堪能しよう

サボテンの“とげ”に注目すると新たな発見が!
とげのある理由と形の特徴を知って、サボテンを育ててみよう

公開日:2018年4月20日

サボテンの“とげ” をじっくり見たことはありますか?
太さ、形、色、種類によっていろいろなタイプがあるんです。
とげのある理由や形の特徴を知ると、サボテンを育ててみたくなるはず!
サボテンを元気に育てるためのポイントもご紹介。
さあ、サボテンの不思議な世界を覗いてみませんか。

“とげ”は何のためにある?

外敵(動物など)から身を守るため、そして茎が強い日光に直接さらされないようにするためといわれています。とげの形は種類によってさまざまですが、どれも棘座(とげざ)と呼ばれる土台部分から生えています。とげが退化してしまったサボテンもありますが、棘座は残っています。

“とげ”は、どこから生えてくる?

サボテンのとげは、成長点(茎の先端、細胞分裂をする場所)から生えてきます。新しいとげは柔らかく、次のとげが出てくると下に移動して次第に硬くなっていきます。

いろいろあって楽しい!サボテンの“とげ”

①エキノカクタス 金鯱(きんしゃち)

①エキノカクタス 金鯱(きんしゃち)

黄金色のとげと濃い緑色の肌のコントラストが美しい。サボテンの王様と呼ばれている。
②ペレキフォラ 銀牡丹(ぎんぼたん)

②ペレキフォラ 銀牡丹(ぎんぼたん)

幾重にもらせん状に並ぶ。
③アストロフィツム 瑞鳳玉(ずいほうぎょく)

③アストロフィツム 瑞鳳玉(ずいほうぎょく)

コイル状の繊細さ、強靭さ。
④マミラリア 白星(しらぼし)

④マミラリア 白星(しらぼし)

真っ白な産毛のよう。
⑤エキノカクタス 雷帝(らいてい)

⑤エキノカクタス 雷帝(らいてい)

太く、短く、力強く。
⑥エピテランサ 小人の帽子

⑥エピテランサ 小人の帽子

緻密な刺繍を見るかのよう。
⑦ギムノカリキウム 海王丸(かいおうまる)

⑦ギムノカリキウム 海王丸(かいおうまる)

しなやかにカールするとげ。

サボテンについて

【特徴】
サボテンは多肉植物の仲間です。ただ、とても種類が多いため、園芸の世界ではサボテン科だけを分けて扱っています。とげがあるもの、かつ原生地が南北アメリカ大陸と周辺の島のものがサボテンと覚えましょう。

【生育】
夏型。生育がゆっくりなので目に見える変化は少ないのですが、気温20~30℃(3~11月)で生育します。冬(12~2月)は休眠します(真夏に休眠するものもあります)。

ポイント

  • 元気に育てるための3つのこころがけ
    ①1日6時間は日光に当てる
    ②風通しのよい場所に置く
    ③水の与えすぎに注意

    多肉植物は、戸外で育てるのが基本。ただし5~9月の紫外線の強い時期は直射日光をやわらげるようにして。お客さんが来るときやじっくり眺めたいときなど、ときどき家の中に入れるのもよいでしょう。飾って楽しんだらまた戸外へ。
    また、草花を育てる間隔で水やりすると、根腐れを起こす場合があるので要注意です。

サボテンの形の進化

ウチワサボテン (オプンチア バシラリス)

ウチワサボテン (オプンチア バシラリス)

サボテンは、気候に合わせて形を変えてきました。もとは木のような形でしたが、原生地の乾燥具合によって茎がしゃもじのような形に肥大したウチワサボテン、棒状になった柱サボテン、もっと乾燥した地域では球サボテンになったといわれています。サボテンのとげは葉が進化したものです。吸収した水分をより多く体内に留めるように変化したといわれています。
柱サボテン (ポラスキア 雷神閣(らいじんかく) )

柱サボテン (ポラスキア 雷神閣(らいじんかく) )

  • 植物名は、属名(グループ名)と流通名を併記しています。

教えてくれた人

靏岡 秀明

  • 園芸家

プロフィール

昭和5年創業のサボテン・多肉植物の老舗の3代目。ていねいに栽培、管理した丈夫な株を販売し、育て方もきちんと伝えるのがモットー。ハオルチアなどの育種にも定評がある。