住まい・インテリア

「布づかい」で
部屋の雰囲気を変えよう!

クッションやラグ、カーテンなどの使い方をひと工夫。
部屋の雰囲気を変える「布づかい」のコツを伝授!

公開日:2018年1月26日

色や素材感、そして肌触りで、心地よい空間をつくれるファブリック。
クッションやラグ、カーテン、ベッドカバーなど種類はいろいろですが、
使い方をひと工夫すると部屋の雰囲気がガラリと変わります。
また、思い立ったときにサッと模様替えしやすいのもいいところ。
インテリアスタイリストの石井佳苗さんの自宅におじゃまし、
布づかいのテクニックを教えてもらいました。

その1
色・柄・テイストをそろえない

アイテムは、あえてバラバラに。色数を絞って心地よく整った空間をつくる。

クッションやラグといった布製品は、必ず必要なものでないかもしれません。でも必需品でない分、かえってオリジナリティーを出せ、使い方しだいで心地よく過ごせる度合いが格段に変わります。座って気持ちよく、見て楽しいアイテムの選び方のコツは「同じものをそろえないこと」と石井さん。
色や柄が同じものを並べないことはもちろん、つくられた場所やテイストもさまざまなものを組み合わせる。そうすることで、おおらかなくつろいだ雰囲気が生まれます。
とはいえ、好きなものを好きなように置くだけでは、ごちゃごちゃと落ち着かない雰囲気になる心配も。そんなときは、使う色数を絞りつつアクセントカラーを入れてみましょう。
石井さんの自宅は、ナチュラルなベージュやグレーをベースに、ところどころで赤や黒を差し色で使っています。強い色を部分的に使うことで、空間が締まるそう。
ベースカラーとアクセントカラーを中心に、使う色を絞ることで、色の洪水を回避。キメすぎず、でもごちゃごちゃしない、ほどよく整った空間がつくれます。

Kanae’s coordinate

手前の黒い柄のクッションカバーは、ウェールズブランケットを使ったもの。
下のグレーの柄はブランケットそのものです。アライグマの刺しゅう入りはアメリカ、両側のグレーと赤はフランスのものですが、まとまりがありバラバラとした印象にはなりません。

その2
季節で素材を替える

通年使える素材のアイテムはそのままにして、季節感を感じられるよう入れ替える。

素材で季節感を表現できるのは、ファブリックの特徴のひとつ。
石井さんは、季節によってファブリックを使い分け、お部屋に季節感を出しています。布製品すべてを替えるのではなく、コットンやリネンなど通年使える素材はそのままに、一部だけを入れ替えるそう。
冬はウールやフェイクファーなどで、見た目から暖かく、夏は、ざっくりとした織りの生地などで涼感を誘うようにしています。
また、石井さんはベロアが好きで夏も使うのですが、その場合は暑苦しく見えないよう、色合わせを工夫しているそうです。

秋~冬

Kanae’s coordinate

ラグと小さいクッションは、中央アジアの織物、キリム。ベロアやフェイクファーと組み合わせれば、寒い日もホッとする一角に。本を片手に一日中うずもれて過ごしたい、フワフワの心地よさです。

春~夏

Kanae’s coordinate

クッションカバーは薄手のコットン、椅子のヘッドレストにはリネンのブランケットをかけて、さらりと涼しげに。床のラグはリネンのキリム。はだしで過ごす時間が増える季節に、シャリッと肌触りよく。

その3
自然光を取り入れられる素材で

光を感じる空間のポイントはカーテン。思い込みを捨てて、軽やかな1枚を選ぶ。

光を気持ちよく感じられる空間づくりのために、大切なのはカーテン選び。石井さんは、リネンで手作りしたカーテンを取り入れています。
「光をあまり遮られたくなかったので、軽い素材を選びました。すそを長めに取っておけば、隙間風を防ぐので、冬もそれほど寒く感じません。同じものを2枚重ねてもいいですよ」と石井さん。
また、韓国の伝統工芸、ポジャギを室内窓の内側につるし、光に透けた縫い目の美しさを楽しんでいるそう。
どちらも「カーテンは厚手でなくては」「遮光しなくては」といった思い込みを捨ててみると、こんなに印象が変わるという好例です。

Kanae’s coordinate

窓辺のカーテンに使ったのは、実はシーツ。窓の幅に合わせてサイズを選べるうえ、布端の始末が不要なので簡単に作れます。リネンは洗っても、ぬれたまま窓辺につるせばすぐ乾くので、手入れも簡単です。

Kanae’s coordinate

室内の間仕切りにはごく薄手の布が軽やか。ポジャギが風にふんわり揺れる様子もまた、アクセントに。色をグラデーションにして、何枚か掛けてもきれい。

教えてくれた人

石井 佳苗

  • インテリア スタイリスト

プロフィール

イタリアの大手家具メーカーに勤務後独立。現在はインテリアや暮らしまわりのスタイリストとして、さまざまなメディアで活躍中。リノベーションした1LDKのマンションに3匹の猫と暮らす。「Love Customizer No.2 DIY×セルフリノベーションでつくる家」など著書多数。