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美容・健康
料理

漬物が体にいい理由を知ろう

発酵漬物の中に含まれる乳酸菌。
ヨーグルトとは違った健康効果が期待できます!

公開日:2017年12月1日

乳酸菌は腸の善玉菌を活性化させてくれますが、漬物の乳酸菌には、
ヨーグルトの乳酸菌とはまた違った働きがあることがわかってきました。
漬物の持つ乳酸菌パワーを試してみてはいかがですか?

漬物が体にいいのはなぜ?

漬物には生の野菜よりも優れた健康効果があります。
まず、微生物がつくり出したビタミンB群が豊富にとれることです。水分が抜けてカサが減る分、食物繊維の割合も多くなります。そのため、便秘予防、腸内環境の改善、高血糖、コレステロール値の上昇抑制作用も期待できます。

意外と思われるかもしれませんが、漬物には眠りを誘う効果も知られています。その秘密は、漬物に含まれる乳酸菌が生み出すGABA(γ-アミノ酪酸)と呼ばれる成分にあります。「GABA」はアミノ酸の一種で、脳の興奮状態を鎮めて、リラックスさせる働きをする脳内伝達物質です。体の深部体温を下げて、睡眠に入りやすくしてくれるといわれています。ただし、GABAの効果は長く続かないので、安眠のためには夕食に食べるのがよいでしょう。

また、GABAは快眠効果だけでなく、ストレス軽減効果、免疫力増進作用もあり、特定保健用食品にも使用されています。

漬物は、乳酸菌と一緒に食物繊維もとれ、腸内の善玉菌を活性化するにもおすすめです。また、発酵食品は多品種を組み合わせてとることが腸内環境の改善に効果的です。毎日の食卓に1品漬物を加えてみてはいかがでしょうか。

漬物の上手なとり方

GABAを上手にとるには発酵させた漬物を選ぶ

漬物には、ぬか漬けやすぐき、しば漬けなど、微生物の力を利用した発酵漬物と酢漬けやしょうゆ漬け、梅干しなど微生物の力を利用しない無発酵漬物があります。
GABAが多く含まれるのは、発酵漬物。キムチ、ザワークラウトなどにも多く含まれます。

塩分の多い漬物は食べ過ぎに注意

漬物の多くは塩分2〜5%、種類によっては10%を超えるものもあります。健康にいい成分を含むといっても、塩分のとりすぎにならないように注意しましょう。
なお、塩分の強すぎる漬物は、水に浸して塩分を抜く方法もあります。

すっぱくなった漬物は

漬物は漬けてから時間がたつと、乳酸菌が増えて酸味が強くなってきます。そのままでは食べにくくなったら、レタスなどのサラダ野菜とあえるほか、加熱して食べるのがおすすめです。
たくあんはうす味の煮物に、白菜漬けやキムチは炒め物や鍋物にするのもおいしいものです。

監修

小林弘幸

  • 順天堂大学 医学部教授

プロフィール

自律神経研究の第一人者として、トップアスリート選手などの指導に携わるほか、日本初の便秘外来を開設し、腸のスペシャリストとして診療にあたっている。