園芸・グリーン

約1週間で収穫可能
もやしを栽培してみよう

土も光も不要! 1週間ほどで収穫可能!
栄養満点の“もやし”が自宅で栽培できるんです!!

公開日:2017年11月2日

食卓で大活躍の“もやし”が、おうちで作れるって、知っていますか?
土も光も不要で、なんと1週間ほどで収穫できるんです。
身近な食材、もやしの種類から、栽培の方法、
そして栽培を成功させる5つのポイントをご紹介します。
タネが発芽するときにできるビタミンやカリウムなどが豊富なヘルシー野菜、もやし。
毎日の成長を楽しみながら育てて、おいしくいただきましょう。

もやし栽培 成功する5つのポイント

栽培方法はとても簡単ですが、ほんのひと手間の違いで、成功率がグンとアップ!おいしい「もやし」を作るポイントを紹介します。
①もやし用のタネを有効期限内に使いきる

市販のもやし用のタネ

①もやし用のタネを有効期限内に使いきる

タネは、もやし用に販売されているものを使います。乾物のタネでももやしはできますが、タネが古いと発芽しなかったり、充実したもやしにならない場合があります。また、もやし用以外のタネは、殺菌剤(農薬)がついているものがあるので避けましょう。タネ袋に書かれている有効期限内に使い切ってください。

②浅めの広口ビンを使う

深さのあるビンの方が見た目はおしゃれですが、もやしが何層にも重なると、ビンの底に水がたまったり、下のほうのもやしが空気不足で腐りやすくなります。できるだけもやしが空気に触れるように、浅めの広口ビンを使いましょう。

メモ

浅めの広口ビンは、水洗いや取り出すのがラク。ジャムやキムチ、ピクルスなどの空きビンでもOK!

③1日3回以上水で洗う

③1日3回以上水で洗う

もやし栽培で一番多い失敗が、水洗いをおこたって腐らせてしまうケース。
1日に3回以上水で洗うのが成功の秘訣です。

ビンをふさいだガーゼの上から水道水を入れ、ゆすり洗いをして水を切ります。捨てる水がきれいになるまで2~3回繰り返しましょう。
④しっかり水をきる

④しっかり水をきる

ビンの底に水が残らないように、しっかり水きりしましょう。水洗いも大切ですが、水きりもおこたるとタネが腐ってしまいます。変なにおいがしたらあきらめて処分しましょう。

⑤雑菌をできるだけ入れない

雑菌を侵入させないために、タネを洗うときは手を使わずに水きりザルやスプーンを使いましょう。
⑤雑菌をできるだけ入れない

もやしをつくってみよう!

【用意するもの】

浅めの広口ビン

ビンは、あらかじめ消毒をしておきましょう。煮沸消毒が面倒な人は、キッチン用の除菌スプレーを使用すると便利。ビンに除菌スプレーを散布し、ペーパータオルでビンの中と外をまんべんなくふいてください。

もやし用のタネ

もやし用に販売されているタネを使いましょう。

ガーゼ

不織布の排水口ネットでも可。

輪ゴム

ビンの口をガーゼでふさいで輪ゴムで留めます。

水きりザルとボウル

ザルはタネより目の細かいものを使ってください。

遮光用の箱

光が入らないものを用意しましょう。
戸棚の中など、暗所がつくれれば箱は不要。
温度計もあれば便利。

【つくり方】

①タネを洗う

タネについたゴミなどを洗い流します。できるだけ雑菌を入れないように作業しましょう。
キッチン用除菌スプレーなどで消毒したビンにタネを入れ、1回分の量をはかる。ビンの底にタネが1~2列に並ぶくらいが適量。
水きりザルにタネを入れ、ボウルに張った水道水につけてゴミなどを洗う。泡が出なくなればOK。雑菌が侵入しないようにタネや水に手が触れないように注意!

②一晩吸水させる

乾燥したタネは休眠しているので、5~8時間程度、水につける。それ以上長く浸水すると腐ってしまうので要注意です。
広口ビンにスプーンなどを使って洗ったタネを入れ、タネの3倍程度の水道水を注ぐ。ホコリなどの侵入防止と保湿のために口をガーゼでふさぎ、輪ゴムで留める。
ビンを箱に入れ遮光し、一晩置く。温度は、人が快適に暮らせる室温で十分。箱の代わりに戸棚などに入れるのも可。
一晩たったら黄色くなった水を捨て、水がきれいになるまで水道水で水洗いする。

メモ

ミネラルウォーターは使わない!
飲料用のミネラルウォーターは消毒されていません。消毒されている水道水で、タネを洗ったり、吸水させましょう。

③水洗い&水きり

収穫まで1日3回以上水洗いすることと、洗ったあとしっかり水をきることがもやし栽培の成功のカギ。このひと手間が大事です!
ガーゼをつけたまま水道水を入れ、2~3回水を入れ替えながらゆすり洗いをする。収穫までこの作業を1日3回以上行う。深いビンは下のもやしが傷みやすいので、水洗いのときに勢いよく水を入れて対流させ、もやしの上下を入れ替えるとよい。
捨てる水がきれいになったら、ビンの底に水がたまらないようにしっかり水をきり、再び暗所に置く。

④タネの殻を取り除く

収穫までもうひと息。タネの殻がはがれてきたら、腐敗を防ぐためにできるだけ取り除きます。
3日目ぐらいになると、タネからはずれた殻(種皮)が浮いてくるので取り除く。そのままにすると腐りやすくなるので、水に浮いた殻をボウルなどにあけ、下のほうに残った殻は竹串などで取り出す。

⑤収穫

葉が出る前に食べるのがポイント。自家製ならではの新鮮なもやしを味わいましょう。
5~7日間程度経過したらビンから取り出して収穫。成長のスピードは種類や気温によって異なる。収穫時の大きさは好みで。葉が出ても食べられるが、もやしとしての味わいが落ちるので、タイミングを逃さないこと。

個性いろいろ!おすすめ“もやし”

ひと口にもやしといっても、思いのほかバリエーションが豊富。もやし用のタネが入手できる個性豊かなもやしを紹介します。

①ダイズ

豆もやしの代表的存在。シャキシャキ感があって炒め物にぴったり。

②グリーンマッペ

市販の緑豆もやしのこと。炒めてもゆでても豆の風味が引き立つ。

ブラックマッペ

主に関西で食べられる別名黒豆もやし。細くて歯ごたえがあり、味にコクがある。

③白ごま

独特のほろ苦さがある。発芽にやや時間がかかる。栄養素が豊富。

④アルファルファ

シャキシャキした食感が魅力。馬の飼料の一種で別名ムラサキウマゴヤシ。

⑤ベニタデ

刺身のツマでおなじみ。ヤナギタデの変種。ピリッとした辛みがある。

教えてくれた人

深町 貴子

  • 園芸家

プロフィール

東京農業大学短期大学部卒業。NHK「趣味の園芸 やさいの時間」の講師としてテレビで活躍。野菜作りの魅力を伝えている。