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住まい
ファッション・雑貨

椅子とベンチで
おうちをカフェスタイルに

椅子の選び方とベンチの使い方次第で、
カフェのような居心地のよいオシャレな部屋に近づきます!

公開日:2017年10月27日

あなたは、カフェのようなおしゃれで居心地のよい部屋に住みたいと思ったことありませんか?
さりげなく飾られたセンスのよいインテリアや食器。
いつまででも座っていたくなる座り心地のよい椅子。
包み込んでくれるような優しい照明…。
カフェには、参考にしたい部屋づくりのテクニックがたくさん詰まっています。
そこで、カフェのようにくつろげる空間づくりを自宅で実践している、
インテリアスタイリストの石井佳苗さんの自宅におじゃまし、
椅子を選ぶときの考え方や、ベンチの使い方などを教えてもらいました。

その1 ソファーにこだわらない!

リビングにはソファーを置くと決めつけず
自分の心地よさに合った選択を

部屋づくりを考えるときに、マストアイテムとして、ソファーを挙げる人は多いようです。しかし、インテリアスタイリストの石井佳苗さんの自宅には、ソファーはありません。「ソファーは憧れのアイテム。いつかは“これぞ!”というものが欲しいです。でも、ソファーを置いてしまうと存在感が大きすぎて、レイアウトの自由度が低くなるとも思います。なので、今は、この広さの家に無理に置かなくてもいいかなと思っています」と石井さん。
ソファーの代わりに選んだのが、座面高が低くゆったりと座れる椅子や、背もたれが高く、頭まで支えてくれる椅子。どちらもくつろぎ感があるので、十分にソファーの役割を果たしてくれます。大きなソファーをひとつだけ置くより、空間に動きがプラスされ、インテリアにメリハリが。大きくも重くもないので、簡単に動かすことができ、思いついたときに、いつでも模様替えができるというメリットもあります。

お気に入りのソファーが見つかれば、リビングの主役にするのもいいのですが、今の住空間に合わせて無理に選ぶくらいなら、違う選択肢もあります。
石井さんのように、リラックスできるタイプの椅子を選んだり、広げたラグの上にたくさんのクッションを並べるというのもありかもしれません。
カフェスタイルのインテリアの本質は、自分にとって心地よい空間づくり。なんとなくソファーを置くのではなく、わが家には本当にソファーが必要か?そんな自問自答をするところから、カフェスタイルづくりをしてみませんか。

Kanae’s Select①

籐の椅子は、古道具屋さんで購入したもの。古い北欧家具のようなシルエットにひかれたそう。椅子は1脚ずつ買うことが多いけれど、これは2脚並んでいる風情がいいとセットで購入。

Kanae’s Select②

背もたれが高い椅子。体をしっかりホールドしてくれるのでくつろげます。北欧のヴィンテージ品を扱うショップで購入。革、スチール、合板といった異素材の組み合わせが好み。

その2 ダイニングの椅子は、そろってなくていい

ダイニングの椅子はセットで同じものを選ぶ。
そんな思い込みから、自由になってみよう。

あなたは、テーブルと椅子は、同じシリーズのものをそろえなければいけないと思い込んでいませんか?
でも、オシャレでリラックスできるカフェを見てみると、必ずしもおそろいではありません。椅子がすべて違うというカフェも珍しくなく、「今日は、どの椅子に座ろうかな?」と迷うのも、カフェを訪ねる楽しみのひとつです。
石井さんの自宅も、椅子はすべてバラバラ。「椅子って、人と似ていると思っているのですが、人も椅子も個性はそれぞれ、いろんな人がいたほうが楽しいように、椅子もみんな同じじゃないほうが自由な感じがします」と石井さん。
憧れのデザイナーの椅子も4脚そろえようと思うと、価格的にハードルが高いのですが、1脚なら、ちょっと頑張れば購入できる可能性も。また、全部を古い椅子にするのに躊躇してしまう人も、1脚なら、取り入れやすく、インテリアに味わいをプラスすることができます。椅子は、セットでそろえるという考え方から自由になると、わが家のインテリアがグッとカフェっぽくなるはずです。

Kanae’s Select③

インテリアの大先輩からの形見分けとしていただいた思い出の椅子。イギリスのもので、使い込んだ木と革の味わいが魅力。

Kanae’s Select④

デンマークの古いもの。ゆったりした座面で、ひじ掛けもあるので、木製の椅子ながら、くつろぎ度は満点。ネットオークションで発見したもの。

Kanae’s Select⑤

こちらもデンマークのヴィンテージ品。昔からなじみのあるインテリアショップで出会ったもの。背もたれのカーブが体に沿って座り心地よし。

Kanae’s Select⑥

曲げ木の美しいデザインにひかれたもの。日本のメーカーの椅子で、古道具屋さんの倉庫で見つけたそう。1万円以下の破格値で購入。

その3 ベンチを使いこなす

必要不可欠ではないからこそベンチは、カフェらしさを生み出す家具

メジャーな家具ではないにもかかわらず、石井さんの自宅に、いくつもあるベンチ。70㎡に満たないスペースでは、意外な選択のような気がしますが、なんと5台も愛用。そのうち3台が手作りです。
奥行きが浅いものなら、廊下や玄関といった狭い場所に置きやすいのも魅力。上に本を積んだり、下に物を収納するなど、収納家具の役割も担ってくれます。椅子と違って座る人数を限定しないので、人が大勢集まるときにも便利。実際のカフェでも、壁側をベンチにして、座る人数の調整に使われることも多いことから、カフェらしさをつくるためにぜひとも取り入れたい家具といえるかもしれません。
ベンチは単純な造りなので、座る家具の中では、比較的簡単にDIYができるアイテム。また、一般的に注目度が高い家具ではないため、古道具屋さんでは格安で見つかることもあります。ベンチを探すという視点を持ってショップ巡りをすると掘り出し物に出会えるかもしれません。すでにほかの家具はそろってしまっているという人なら、ベンチをとっかかりにして、カフェインテリアをスタートするのもおすすめです。

Kanae’s Select⑦

奥行きのあるベンチ。クッションを並べれば、デイベッドのように使えます。
ベンチを置くと、下は収納場所になるのもありがたいポイント。

Kanae’s Select⑧

寝室に置いたベンチもDIYで作ったもの。工事現場などで使われる足場板に、古道具屋さんで見つけた脚を付けただけのシンプルな造り。

Kanae’s Select⑨

これもDIYで作ったベンチ。洋書を上に重ねて収納しつつ、ディスプレイ台のようにアレンジ。海外インテリアのワンコーナーのイメージで。

教えてくれた人

石井 佳苗

  • インテリアスタイリスト

プロフィール

イタリアの大手家具メーカーに勤務後独立。現在はインテリアや暮らしまわりのスタイリストとして、さまざまなメディアで活躍中。リノベーションした1LDKのマンションに3匹の猫と暮らす。「Love Customizer No.2 DIY×セルフリノベーションでつくる家」など著書多数。