閉じる
らいふ

毎日のくらしを
ちょっとだけ ハイ クオリティーに

仕事に子育てに疲れちゃって、家事をこなしていくだけで手一杯。でも、朝食は家族と楽しく食べたいし、お風呂場の汚れも、ぽっちゃりお腹もなんとかしたいし…。
そんなあなたの毎日をワンランクアップさせる、くらしの情報サイトNHK 「らいふ」。知って得するくらしのアイデアを1分間にぎゅっとまとめた動画や、専門家が監修した記事を集めました。あなたの毎日を楽しく豊かにしてくれる情報が満載です。

その他

愛犬の元気な老後のためにできること

いつかはやってくる愛犬の「老い」。
出来るだけ長く元気な愛犬と暮らすための向き合い方を紹介します。

公開日:2017年8月4日

犬は人間よりもずっと早いスピードで歳をとります。
若々しいと思っていた愛犬も、大型犬なら7歳、
中、小型犬なら8歳をこえるとシニア犬世代に仲間入り。
人間と同じように、体や体力、食事に変化が起こります。
大事なパートナーだからこそ、愛犬の変化を受け止め、
ふさわしい接し方をしてあげましょう。
犬の年齢の計算式も紹介します。

まずは知りたい!犬の年齢

犬は本来犬の年齢(生後週間)で数えますが、人間の年齢に置き換えたいという場合は計算式があります。
15+5(N−1)
Nは犬の年齢(1歳以上)です。ただし、大型犬は小型・中型犬より成長が遅く、寿命が短いこと、また犬種や個体差により違いがあるのであくまで目安と考えてください。
超大型犬、大型犬は7歳、中型犬、小型犬は8歳からシニアの仲間入りと言われています。その年齢の1~2年前からシニア期への心配りを始めましょう。
まずは知りたい!犬の年齢

元気な老後は子犬時代から培われる

子犬のころからバランスの良い食事や適度な運動を心がけ、健康的な生活、心身に負担をかけない環境の中で育てることが大事です。小さいうちから飼い主とたくさん遊び、愛情と信頼に満ちた関係を築きましょう。体調をチェックするときに体や四肢に触れたり口を開けたり、手を入れても嫌がらないように育てることで、病院での診察や治療も受けやすくなります。

ホームドクターを見つけ、定期的に検診を

ホームドクターとは、「かかりつけの獣医さん」のこと。予防接種や健康管理などでふだんから愛犬を診て体調や性格を把握し、病歴も知っているので安心して診察、治療をお願いできます。飼い主との信頼関係もできているので、心配なことや疑問を気軽に話せ、聞く事ができます。病気でなくても7歳を過ぎたら半年に一度、高齢犬になったら3~4か月に一度くらいは定期的に健診を受ける習慣をつけましょう。
体の変化をチェック

体の変化をチェック

老化の進行を知り、愛犬が発信するSOSに早く気づくためには、ふだんに比べてどうかという判断が必要です。そのためには愛犬の「ふだん」を知ること。愛犬とのスキンシップを含めた関係を密にしておきましょう。ブラッシングをしたり、体全体をなでたりしているときに、いつもと違う体調の変化を発見することは意外に多いのです。

行動の変化をチェック

食べることに貪欲でなくなった、大好きだった散歩や遊びに興味を示さない、なんだか元気がない。それは目に見えない不調のサインなのかもしれません。あるいは視力・聴力など五感の低下のサインかもしれません。いつもと違う行動に気づいたら、まずは動物病院へ。愛犬の「SOS」を見逃さず、どんな状況になっても寄り添って歩むことが愛犬の心身のケアにつながります。
行動の変化をチェック

環境を整える

若いころは当たり前にできたこともシニア犬になると簡単にできなくなることはいろいろあります。その最たるものが歩行。老いが進むと筋力の低下が顕著です。大きな段差をなくしたり、すべらないような工夫をするなど、生活環境を犬の状態に応じて整えましょう。寝床は、ゆったり横になれるスペースを確保し、ストレスなくゆっくり休めるようにしてやりましょう。温度・湿度にも気を配りましょう。特に暑い時期、寒い時期の温度・湿度管理には気をつけましょう。視力が低下した場合、物にぶつかってけがをしないよう家具の配置などに気をつけてやることも必要です。

食事は適切か

食欲がないこと、食欲があり過ぎること、その両方にケアが必要です。食べることは元気の源ですから、食欲がない場合は必要な栄養がとれるような工夫が必要です。また食欲があり過ぎるのも要注意。シニア用フードなどに切り替え、肥満にならないように気をつけましょう。

運動は適切か

シニア犬になっても運動は大切です。散歩は、体調に合わせたコースを選ぶこと、また人や自動車が少ないなど安心して歩ける道を選びましょう。シニア犬の脚の状態により、アップダウンの少ない道を選びましょう。本来、犬にとって散歩は喜び。状態に応じて無理をせず、楽しい散歩であることが大切です。

教えてくれた人

井本 史夫

  • 獣医師

プロフィール

井本動物病院院長。1945年、兵庫県生まれ。帯広畜産大学卒業。3歳より猫と寝起きを共にし、小学生から中学生にかけての遊び相手は犬。大学時代はアパートでウサギを飼育していた。「動物も人も幸せになる暮らし」が信条。