ライフスタイル
ネコの夏の暑さ対策
蒸し暑い日本の夏は猫にとっても過ごしづらい季節です。
しっかりと対策をして快適な夏を過ごさせましょう。
公開日:2017年7月28日
ネコは比較的暑さに強いといわれていますが、それでも夏は注意が必要です。
特に家ネコの場合は、室温をしっかり管理し、水分補給も上手にしてあげないと熱中症になる危険も。
ネコの出す「暑さのサイン」を見逃さず、対策を立てるとともに、ストレスのない環境を作ってあげましょう。
ネコが暑くて困っているサインを見逃すな
ネコには暑さに強い猫種、弱い猫種が存在しますが、ともに季節に合わせて室温の管理が大切です。ネコは人間よりも暑さに強いですが、あまり暑いと熱中症になってしまいます。
ネコの出す、暑さのサインを見逃さず、快適な生活空間を作るようこころがけましょう。
ネコの出す、暑さのサインを見逃さず、快適な生活空間を作るようこころがけましょう。

快適 (18〜25℃)
好きな場所で好きなポーズで寝る。
やや暑い (25〜28℃)
ひんやりとした場所で横寝。足はだらんとしている。
かなり暑い(28℃以上)
ひんやりした場所で、全身脱力して仰向け寝。またはうつぶせ寝。エアコンの温度管理はしっかりと

また、締め切った狭い室内は、エアコンをつけていたとしても、日中日差しが当たり続けると室温が上がってしまい、ネコも熱中症になりやすくなります。隣の部屋との行き来ができるよう、少し隙間をあけておくなど、ネコが自分で快適空間を選べるよう工夫をしてあげましょう。
夏に注意したい水の補給と管理

またネコ本来の生活では、食事場所と水場は離れており、ご飯皿と水皿を隣に並べておくことは、食べるときにフードが水に入り、痛むこともあるのであまりよくありません。絶対にダメというわけではありませんが、場所を変えて水飲み場を設置してあげるとよいでしょう。昼間、留守がちな人は自動的に新鮮な水が出てくる給水器などにするのもよいでしょう。
水をあまり飲みたがらないネコには、食事をウェットフードにしたり、1回の食事の量を減らして回数を増やしたり、水にささみやマグロ、またたびの匂いをつけるなどすると、摂取できる水分量を増やすことができます。
監修
山本宗伸
- ネコ専門病院 院長
プロフィール
日本大学獣医学科卒業。ネコ総合病院で副院長を務めた後、ニューヨークの「Manhattan Cat Specialists」で1年間研修。2016年ネコ専門病院を開院。ネコブログ「ネコペディア」は愛猫家に人気。ネコに関する著書多数。