ライフスタイル

大人と違う!
子どもの眠りのメカニズム

子どもの理想の睡眠時間は年齢によって違います!
一体、何時間寝させれば「質の良い眠り」になるの?

公開日:2017年7月14日

眠っている時は、天使のような寝顔のかわいいわが子。
それが一変、朝起きたらご機嫌ななめってことありませんか?
それは、寝不足のサインです。
大人とは違う「子どもの眠りのメカニズム」を知って、
「質の良い眠り」を与えてあげましょう。

睡眠のしくみは?

人は、眠るとすぐに深い睡眠といわれる「ノンレム睡眠」の状態に入り、その後に浅い眠りといわれる「レム睡眠」に移ります。ふたつの睡眠を繰り返して人は眠っているのです。

レム睡眠とノンレム睡眠とは?

レム睡眠下では、目を閉じていても目玉が素早く動く「急速眼球運動」が起こります。体は眠っていますが、脳は活発に働いていており、体には脳から動くなという指令が出ているため、ほとんど動きません。夢を見るのは、ほとんどこのレム睡眠のときに起こるといわれており、夢見(ゆめみ)睡眠とよばれることもあります。
ノンレム睡眠下では「急速眼球運動」は起こりません。体の筋肉は働いているのですが、眠りが深く、脳の一部は休んでいる状態。夢はあまり見ません。

大人の眠りと赤ちゃんの眠りの違い

大人は、約90分の間にレム睡眠とノンレム睡眠が1回ずつやってきて、ひと晩で、それを4~5回繰り返して目が覚めます。大人の場合、1時間半で1セット、質の良い睡眠をとるためには、1時間半の倍数の睡眠をとると良いとされています。
しかし、新生児の場合、大人とは眠りのメカニズムが大きく異なります。新生児は睡眠時間の約50%が、レム睡眠(浅い眠り)。物音などで起きてしまうのはこのため。成長と共にレム睡眠の割合が少なくなってきます。6ヶ月で30%、3歳頃に約20%となり、成人の比率に近づきます。また、新生児の睡眠サイクルは40~60分、3~4歳で60~80分と小刻みに繰り返され、5~10歳で大人と同様の90分周期が完成します。子どもの睡眠サイクルは、年齢や個人でも大きく異なるため、大人の睡眠サイクルとは別物だと心得ましょう。

年齢で違う!
子どもの理想の平均睡眠時間

スムーズに眠れて、スッキリ起きられる理想の睡眠時間は、年齢によって違います。子どもの理想の平均睡眠時間を参考にして、就寝時間や起床時間を考えましょう。
年齢で違う! 子どもの理想の平均睡眠時間

出典:アメリカ「国立睡眠財団」(National Sleep Foundation)

教えてくれた人

内村直尚

  • 久留米大学副学長 医学部長

プロフィール

久留米大学医学部神経精神医学講座 教授。久留米大学高次脳疾患研究所 所長。
日本初の睡眠障害専門外来を開設した睡眠障害のエキスパート。睡眠障害やうつ病など昼寝が集中力アップ・成績アップにつながることを発表した著書「昼寝(午睡)のススメ—15分間の午睡で頭も体もリフレッシュ—」が話題に。