ライフスタイル

子どもの偏食の悩み
解決します!!

野菜を口にしてくれない。
濃い味付けが大好き!
そんな子どもの偏食の悩みを解決するアイデアをご紹介。

公開日:2017年7月14日

子どもには、栄養があるものをバランスよく食べてもらいたいと思うのが親心。
愛情いっぱいの料理をお皿にのせて子どもに出すけれど、
野菜だけしっかり残してごちそうさま…なんてことありませんか。
手を替え、品を替え工夫しても、日々この状態だと泣けてきますよね。
そんな子どもの野菜嫌いの理由と野菜嫌いを解消するアイデアを紹介します。
濃い味付けに慣れてしまったお子さんを持つ方も必見!
薄味に慣れさせる方法や、子どものうちに覚えさせたい“味”を紹介します!

野菜嫌いをどうにかしたい!
野菜を嫌がる理由とは…

野菜を嫌がる理由のひとつは、味の問題です。
大別すると味には、「うまみ」「甘み」「塩味」「酸味」「苦み」の5つがあります。
「うまみ」「甘み」「塩味」は、人が生きるために必要なもの。おいしく感じられるため、好んで食べられる味です。
一方、「酸味」は「すっぱい=腐っている」と感じ、「苦み」は、生物界では「毒」のサイン。危険を感じるため、本能的に嫌がります。
子どもが苦手な緑の野菜には「苦み」が多く、子どもが本能的に嫌がるような味になっているのです。また、野菜は繊維が多く、奥歯が生えそろっていない3歳頃までは、噛みつぶせないため、嫌がることが多いのです。
生きるために必要でおいしく感じられる味 うまみ 甘味 塩味 子どもが本能的に嫌がる味 酸味 苦味

子どもに野菜を食べさせるコツは?

食べにくさをなくそう!

野菜は、歯茎でも食べられるように軟らかく煮たり、繊維を細かく切ったり、苦手な味を和らげたりして食べやすいように工夫して。例えば、ピーマンは塩ゆでしたり、乾煎りすると苦味が少なくなります。また、トマトは食べにくさをなくすため、皮をむいたり、種の部分は取り除いてみてください。ブロッコリーがパサパサして食べにくければ、とろみをつけてみて。固い根菜類は、親指と薬指でつぶれるぐらいの固さにゆでるなど、食べにくさをなくしてあげましょう。
また、食べさせるときは、ゆっくり、そして励ましてあげることも大事です。

フルコースのように出してみよう!

一生懸命つくった料理をすべて食卓に出していませんか?料理すべてを食卓に出してしまうと、好きなものから食べてしまい、お腹いっぱいになってしまいます。そうすると苦手なものまでなかなか手が伸びません。食事を出す時には、「フルコース作戦」を使ってみましょう。まずは、食べさせたい料理から一品ずつ順番に出してみて。お腹がすいているので、嫌いなものも、すんなり食べてしまうかもしれませんよ。

濃い味付けをやめさせたい!

ケチャップやソース、ごはんにふりかけ。調味料なしでは、ごはんが食べられない。そんなこと、あなたのお子さんにもありませんか?濃い味から薄味にシフトチェンジするには、子どもだけでなく、家族全体で薄味に変えてみるのが一番。子どもの食生活は、親の嗜好に大きく左右されがち。子どもだけ薄味にするのは難しいので、家族全体で薄味にしてみましょう。薄い味に慣れるのは時間の問題。1~2週間ほどで薄味に慣れてきます。大人にとっても生活習慣病の予防にもなり、一石二鳥!まずは、親の食生活から見直しましょう。

『和のだし』の風味を覚えさせよう!

『和のだし』の魅力は、「うまみ」と「風味」。「うまみ」は、人が本能的に好きな味のひとつですが、「風味」は、後天的に好きになるものといわれています。欧米人が、だしの匂いが苦手といわれているのも、このため。よい香りは経験をしなければ好きになれません。小さい頃から『和のだし』の味を覚えさせることが大切です。現在の食生活では、『和のだし』の味を知らないまま、甘みや油の味に偏った食事が好きな子が増えています。
乳幼児期に積極的に『和のだし』を取らせることで、甘いものや脂っこいものへの集中的な依存を回避することができます。『和のだし』の風味を覚えさせて、薄味でもおいしく食べられる土壌をつくってあげましょう。

和のだしの取り方

【材料】

昆布(5cm四方) 3枚
削り節 20g
カップ5+1/2

【つくり方】

  1. 1鍋に昆布、分量の水を入れ、1~2時間おく。
  2. 2弱火にかけ、ゆっくり加熱する。煮立つ直前に昆布を取り出す。取り出した昆布はあえ物などに。
  3. 3中火にし、煮立ったら削り節を入れる。軽く混ぜ、再び煮立ったら、弱火にして約2分間煮る。
  4. 4火を止めてそのままおく。粗熱が取れて削り節が沈んだら、目の細かいざるでこす。
  • レシピ考案:大庭 英子(料理研究家)

教えてくれた人

上田 玲子

  • 帝京科学大学教授

プロフィール

専門は小児栄養学・小児保健学・食育・健康教育学。乳幼児の食生活や食行動、栄養に関する多くの著書を執筆している。NHK「すくすく子育て」に専門家として出演中。