ファッション・雑貨

今年こそ一人で着られます!
ゆかたの着付け

女性のゆかたの着付けと帯結びを動画と説明で詳しく解説。
はじめてでも安心! ゆかた美人の着付け術。

公開日:2017年6月23日

ワンピース感覚で気軽に楽しめるゆかたは
カジュアルウェアとしても人気が高まりつつあります。
ゆかたの着付けから帯の結び方までを覚えて、もっとゆかたを身近に!
この夏はぜひ、自分でゆかたを着て出かけましょう。
めざせ、ゆかた美人!

1 ゆかたの着付けに必要なもの

女性のゆかたの着付けに必要な一式を紹介します。
ゆかたと帯のほかに、肌着や着付け用のひもなどが必要です。
ゆかた

ゆかた

自分のサイズに合ったものを選ぶ。素材は綿、綿麻、麻、ポリエステルなどさまざま
帯

ゆかたには半幅帯(はんはばおび)や兵児帯(へこおび)を。半幅帯(写真)は帯幅約15cm。リバーシブルになったものを選ぶと両面使えて便利。兵児帯は柔らかく幅の広い帯。好みの幅に整えて締める。
半幅帯、兵児帯とも、素材は綿や麻、ポリエステルのほか、絹製も。
帯板(おびいた)

帯板(おびいた)

帯にしわがよらないようにつけるもので、前板ともいう。初心者はゴムひも付きを。
腰ひも

腰ひも

腰や胸に結ぶ着付け用のひも。幅3~5cm長さ2m位のものを2本用意。
伊達締め

伊達締め

幅10cmくらいの着付け用のひも。博多織などの絹製が使いやすい。1本用意する。
補正用タオル

補正用タオル

写真はタオルに紐を縫いつけた手作りの補正用タオル。ウエストまわりのくぼみを整える
肌着

肌着

上半身と下半身がつながったワンピースタイプが便利。上はさわやかな綿で、下は滑りのよいポリエステル素材がおすすめ。ブラジャーをする場合は和装用を。
下駄(げた)

下駄(げた)

ゆかたの履物(はきもの)は下駄が基本。底にゴムが貼ってあるものは、足音を吸収してくれる。

2 肌着をつける

薄手のゆかたは体の線が出やすいので、きちんと下ごしらえをすることが大切。肌着をつけたら、女性の場合はウエストやヒップのくぼみにタオルをあてて凹凸がなくなるように整えましょう。着姿が美しくなるだけでなく、汗も吸い、着崩れ防止にも役立ちます
1
  1. 1ここではワンピースタイプの肌着を使います。肌着をはおり、下前と上前を重ね、左右のひもを持つ。下前の紐は内側から上前の脇に通す。 左右のひもを後ろで交差させて前にまわし、苦しくない程度にちょう結びをする。
2
  1. 2タオルを半分の幅に折り、腰ひもを縫い留めた補正用のタオル。このタオル部分の両端を内側に折り、ウエストのくぼみにあてる。
3
  1. 3左右のひもを後ろで交差させて、前にまわし、体の中心でひと結びする。ひもをもうひと結びしたら両端を左右にねじる。
4
  1. 4ひもを持つ手を変えてひもの端をうえから差し込んでひもの下に挟む。
    ウエスト周りの補正の出来上がり。
    ヒップの上がくぼんでいる人は、後ろからタオルをあてると効果的。

3 ゆかたをはおる

ゆかたをはおったら、背中でゆかたの中心(背縫い)と自分の体の中心をあわせます。続いて、着丈(着たときの肩山から裾までの寸法)を決め、下前と上前を合わせ、ウエストに腰ひもを結びます。
1
  1. 1肌着の上にゆかたをはおり袖を通す。左右の袖口の上を持ち、ゆかたの背縫いが体の中心にくるように合わせる。
2
  1. 2片方の手で左右の掛けえりをそろえて持ち、もう一方の手で背縫いを持って、ゆかたのえりを後ろに引く。これを和装では「衣紋を抜く」と表現する。女性の場合、衣紋の中にこぶしひとつ分が入るくらい抜くとすっきり見える。
3
  1. 3両手を伸ばしたところで左右のえりを持つ。ゆかたを開いていったん持ち上げる。そのまま、片方の手でえり先、もう一方の手で背縫いを持って、くるぶしが隠れるくらいの丈に裾線を決めて下ろし、着丈を決める。裾を下ろすとき、木綿のゆかたはすべりにくいので、体から離すとやりやすい。
4
  1. 4右手で下前のえり、左手で上前のえりを持ち、上前のえり先が右の腰骨あたりにくるように合わせる。
5
  1. 5上前をいったん広げ、下前のえり先を左の腰骨あたりに合わせたら、下前の褄先(つまさき)を7〜8cm引き上げる。下前に余分がある場合は、体に巻き込まずに折り返す。
6
  1. 6上前を少し戻して、左の肘で下前のえり先を押さえ、右手でウエストまわりのたるみを上げる。上前を戻し、褄先を3〜4cm引き上げる。上前のえり先は押さえておく。
7
  1. 7続いて腰ひもを結ぶ。右手で上前を押さえて、左手で腰ひもの中心を持つ。腰ひもの中心を、ウエストのやや下にあてて、上前を押さえる。
8
  1. 8腰ひもを後ろで交差させてしっかり結び前にまわし、体の中心で左右のひもを重ねる。2回結んでねじり、ひもの両端を下から挟む。
9
  1. 9背中のひもの下へ両手の人さし指を入れ、それぞれ外側に滑らせてしわを取るとヒップラインがすっきりする。

4 えりを整える

女性のゆかたは、上半身の腰のあたりに余分が出ます。これを「おはしょり」といい、前と後ろのおはしょりを整えてからえりを合わせ、胸元にひもを結んで押さえます。
1
  1. 1左右の身八つ口(みやつくち)から内側に手を入れて、前と後ろのゆかたの余分、「おはしょり」を下ろしてしわなどを伸ばし、底をまっすぐに整える。背中も同様にしわを伸ばす。
2
  1. 2ゆかたの左右の掛けえりを合わせる。片方の手で左右のかけえり、もう一方の手でゆかたの背縫いを持ち、えりを後ろへ引く(衣紋を抜く)。
3
  1. 3下前のえりをバストを包むようにおき、上前のえりをその上に重ねる。右手で上前のえりを押さえたまま、ひもの中心を持ち。アンダーバストにあてて巻く。
4
  1. 4胸ひもは後ろで交差させて締め前にまわし、2回結んで左右をねじり、ひもの端を上から挟み込む。
5
  1. 5身八つ口のしわをのばすため、袖を腕に掛けておく(こうすると作業がしやすい)。
    後ろ見頃の余分を手前に引き、前身頃の余分をかぶせて身八つ口を整える。こうすると背中の余分なしわも取れる。反対側も同様に行う。
    さらに、両脇のおはしょりの下を引くと、胸まわりの空気が抜ける。
6
  1. 6胸ひもの上に伊達締めの中心をあてる。
    後ろで交差させ、上になっている伊達締めを折り返して左右に引き、締める。
7
  1. 7伊達締めを前にまわし、体の中心で2回結んでから左右をねじる。左右の端は胸に巻いた伊達締めに入れ込む。余分が多くもたつきそうなときは、伊達締めの端を内側にたたみ、さらに縦半分に折ってから入れるとすっきりする。
次はいよいよ帯結びへ。

次はいよいよ帯結びへ。

5 帯を巻く

半幅帯を使って「ちょう結び」をします。体の前で結んでから、羽根を背中にまわすやり方です。帯が緩まないようにしっかりと胴に巻いておきましょう。
1
  1. 1伊達締めの上に、ゴムひも付きの帯板をつける。
2
  1. 2帯の端の一方を手(手先ともいう)と決め、手を右肩にかける。手の長さは、背中側の伊達締めの下線ぐらいを目安にする。
3
  1. 3右手で手、左手でたれを持ち、たれを胴に一巻して軽く締める。帯を締めるときは、帯の下線を持つとよく締まる。さらにもうひと巻きし、手とたれを持って締める。これで胴に二巻きできた。
4
  1. 4たれ(羽根を作る帯の部分)を右脇から内側に斜めにきれいに折り上げ、帯幅を体の中心で半分の幅にする。
5
  1. 5肩に預けておいた手を外し、帯幅を半分に折る。
    体の中心で、たれに手を重ねる。
    たれに手をかぶせて結び、手を上に引き出して、帯の上線でしっかり締める。
6
  1. 6手とたれを体の中心にし、結び目を上下にする。こうすると、結び目が緩みにくい。

6 帯結びで美しく

たれでちょう結びの羽根を作ります。左右の羽根の長さや大きさをそろえるのがコツ。体の前で形をきれいに整えてから羽根を後ろにまわしましょう。
1
  1. 1手は半分に折ったまま左肩に預ける。たれは裏を出して、結び目からきれいに広げて右側に。
    たれを前で広げ、肩幅くらいのところを持つ。これが羽根の大きさになる。残りのたれを内側に折りたたんでおさめる。
2
  1. 2たれを内側に折りたたむときは、たれの先が結び目の中心にかかるようにする。
    羽根の中心をいったん内側に折り、次に両端を折り返して、2つ山のひだを作る。
3
  1. 3左肩に預けておいた手を下ろし、羽根の中心にかぶせる。
    手で羽根の中心をひと巻きし、上に出す。続いてもうひと巻きするが、今度は手を胴の帯の中に通すので、帯を少し開いて通すところを確認する。
4
  1. 4手を羽根の中心にかぶせ、帯板と帯の間を通して、下に引き出す。このあと、羽根の形を整える。
5
  1. 5帯を右まわりに後ろにまわす準備として、邪魔にならないように右袖を腕に掛ける。
6
  1. 6右手で帯板が動かないよう押さえ、左手で帯の下を持ち、帯を右へ少しまわす。
    帯が動くようになったら右手で帯の上線、左手で帯の下線を持ち、羽根を体の真後ろまでまわす。
7
  1. 7手先がずれるのでまっすぐに下げる。
    はみ出した手先を内側に折る。さらに手先を折り込んで、結び目の下に入れて胴のふくらみにする。
蝶結びのできあがり

蝶結びのできあがり

7 ゆかたと帯の各部の名称

着物や帯には、各部に独特の名前がついています。
着付けをする前に、基本的な名称を覚えておきましょう。

ゆかた

前
後ろ

左右どちらかを「手」と決めて、手から結び始める。手の反対側を「たれ」と呼ぶ

教えてくれた人

安田 多賀子

  • 着物・礼法研究家

プロフィール

京都で着付け技術を学び、1978年にきもの学院を創立。着物文化や礼儀作法の継承を目指し、講演や執筆活動も行う。「きもの親善大使として世界各地を訪問するなど日本の伝統文化の紹介に努める。