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これまでの放送 2017年10月6日(金)の放送

楽器特集 バイオリン~体感!魂を揺さぶる音~ 楽器の女王バイオリン。その音色は、驚くほど変幻自在。
華やかな高音から豊かに響く低音。
繊細、可憐に音を奏でたかと思うと突き刺すような鋭い音まで実に多彩。
世界的バイオリニストの渡辺玲子は、
「バイオリンはその機能性から言っても、奇跡の楽器」と言います。
そこで、「バイオリンの多彩な音色」に注目。
一流演奏家の独自の視点と演奏で、奇跡の楽器の音色を体感します。
楽器特集 バイオリン
~体感!魂を揺さぶる音~
楽器の女王バイオリン。その音色は、驚くほど変幻自在。華やかな高音から豊かに響く低音。繊細、可憐に音を奏でたかと思うと突き刺すような鋭い音まで実に多彩。世界的バイオリニストの渡辺玲子は、「バイオリンはその機能性から言っても、奇跡の楽器」と言います。そこで、「バイオリンの多彩な音色」に注目。一流演奏家の独自の視点と演奏で、奇跡の楽器の音色を体感します。

感情を伝える音

バイオリンは誕生からおよそ400年以上もの間、その姿、形をほとんど変えていません。オーケストラではいつも主役。弦楽器の中で高音域を受け持つバイオリンは、華やかな音色でメロディーを奏でる花形の楽器です。そんなバイオリンについて、作曲家の服部隆之さんは、「バイオリンは自分の思いを伝えやすい楽器」だと言います。彼が手がけた大河ドラマ「真田丸」のテーマ曲は、バイオリンが主役の曲。「オーケストラよりも、ソロ・バイオリンの方が、人の心にダイレクトに感情を伝えることができると思う」と、その理由を語ります。渡辺玲子さんも、「演奏者の思いに瞬時に応えてくれる」のがバイオリンの特徴のひとつだと言います。

G線の音色

バイオリンの4本の弦は、G線、D線、A線、E線と呼ばれ、音の高さはG線からだんだん高くなっています。それぞれの弦が出せる音の高さは重なっている部分も多く、同じ高さの音を、弦を変えて弾く事も可能です。しかし、その音色には、弦それぞれ特徴があり、一番低いG線は、力強く豊かな響きを持っています。このG線の音色は特別で、多くの作曲家や演奏家が魅了されてきました。作曲家の服部隆之さんも、「人間の心の叫び、優しさ、厳しさといったものは、G線の音色で奏でると表すことが出来る」と「真田丸」の印象的なメロディーをG線で弾くように作曲しました。そして、バイオリニストの渡辺玲子さんも、 「音に幅があるとしたら、G線は深さのある魅力的な音色」と言います。

超絶技巧~左手ピチカート

バイオリンの楽しみのひとつ、「超絶技巧」。その中でも難しい技のひとつ「左手ピチカート」。ピチカートは普通、左手で弦を押さえ、右手で弦をはじいて音を出します。しかし、「左手ピチカート」はそれを左手だけでこなす技です。このような「超絶技巧」について渡辺さんは、「良い意味での驚きを演奏にもたらす。ただの見せびらかしではなくて、バイオリンにとって、重要な地位をしめるテクニック」と言います。

ゲスト

バイオリンは奇跡の楽器です

バイオリンは奇跡の楽器です

渡辺玲子(バイオリニスト) 渡辺玲子(バイオリニスト)

渡辺玲子(バイオリニスト)

profile

圧倒的なテクニックで世界を魅了するバイオリニスト
国際教養大学において英語で講義を行うなど教育にも力を入れている

楽曲情報

「子守歌」(カット版)
R.シュトラウス
ジンガー
「チガーヌ」(カット版)
ラヴェル
渡辺玲子(バイオリン)
林絵里(ピアノ)

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