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これまでの放送 2014年7月26日(土)の放送

天上の響きに包まれて”と呼ばれた男 今回は夏の特別企画 第1弾「楽器入門」。
ご紹介するのは天上の楽器、ハープ。
独特の豊かな「響き」のメカニズムに迫る!
“天上の響きに包まれて”と
呼ばれた男
今回は夏の特別企画 第1弾「楽器入門」。
ご紹介するのは天上の楽器、ハープ。
独特の豊かな「響き」のメカニズムに迫る!

いたずら小鬼の踊り
いたずら小鬼の踊り

気持ちイイ!豊かな響き

海外では手術中にハープの生演奏が行われる病院がある。生のハープの音を聞くと患者は心拍数が落ち着き、緊張や苦痛が和らぐという。私たちの心を癒やしてくれるハープの音色。その大きな特徴が「響き」だ。その豊かな響きには楽器に張られた沢山の弦が関係していて、ハイスピードカメラで撮影すると、はじいた弦はもとより他の弦が一緒に振動していることがわかる。音の高さは周波数で示すことができるが、その周波数の整数倍の周波数も響く性質があり。つまり、1本の弦をはじいても上記のようにその音に関連するさまざまな音が一緒に響きあうことで豊かな音色が作られるのだ。

ハープを愛した男たち

五千年の歴史をもつハープだが初期の頃は木に弦を張ったシンプルな構造で出せる音にも限りがあった。17世紀末にペダル操作によって簡単に半音高い音が出せるハープが登場すると、フランス王妃マリー・アントワネットがたびたびサロンで演奏したこともあり、ハープは瞬く間に宮廷で人気となり、パリに製造師や演奏家が結集した。中でも注目を集めたのが演奏家であり、斬新なアイデアでハープに様々な改良を施していたクルムフォルツだ。彼は当時のハープが自由に転調出来ないことを気にかけていた。そこで楽器の製造で名をはせたエラールのもとを訪ね、彼に改良を依頼する。試行錯誤を重ねること20年。ついにエラールはひとつのハープを完成させる。ダブル・アクション・ペダル・ハープだ。2段階のペダル操作によって転調をスムーズにし、すべての調をカバーした。この改良によってハープの活躍の場は大きく広がり、これまで登場する機会のなかった交響曲などにも多く取り入れられるようになった。

美!美!美!響きマジック

ハープの特徴は何と言ってもその豊かな響き。世界を舞台に活躍するハープ奏者吉野直子さんのアドバイスを受けながら、ゲスト山田花子さんがハープ演奏に初挑戦。沢山の弦をひとなでで奏でるグリッサンドを体験し、その豊かな響きにうっとり。また、ほかにもハーモニクス、ビスビリャンドといった演奏法を吉野直子さんが披露し、ハープが生み出す様々な響きを体感した。

ゲスト

すごい音色がいいんですよ!

すごい音色がいいんですよ!

山田花子(お笑い芸人) 山田花子(お笑い芸人)

山田花子(お笑い芸人)

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夫はトランペット奏者
遠い存在のハープにちょっと興味あり

楽曲情報

いたずら小鬼の踊り
ルニエ
吉野直子(ハープ)

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吉野直子(ハープ)

17歳でイスラエル国際ハープコンクール優勝
その後 世界的ソリストとして活躍

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