2018年04月20日 (金)

明治150年 京都をよみがえらせた小学校

 今年は明治元年から150年にあたります。
そして、明治2年には、京都に日本で初めての学区制の小学校が誕生しました。
その歴史がわかるのが京都市学校歴史博物館です。

 

学校歴史博物館は、阪急河原町駅から南へ歩いて5分ほどのところにあります。
今年で開館から20年となり、京都市教育委員会が運営しています。
建物は元・京都市立開智小学校の校舎を利用していて、
明治のたたずまいを伝える重厚な門や玄関を見ただけでも、
当時の小学校がいかに力を入れて作られたかがわかり、
背筋が伸びるような気持ちになります。

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  (京都市学校歴史博物館 下京区)              (博物館 正面玄関) 

明治初めの京都は、幕末の動乱で洛中の6割が焼けたうえ、
首都移転で人口が激減し、衰退の危機を迎えていました。
そして、復興をめざす京都がまず取り組んだのが、日本初の学区制小学校づくりでした。 

今では学区ごとに公立の小学校があるのは当たり前ですが、
江戸時代から明治に変わったばかりの頃、子供たちが勉強に行くところと言えば、
寺子屋など私塾しかありませんでした。
学区内に住む子供たちが貧富や身分の別なく誰でも通える小学校の誕生は画期的でした。 

傷ついた京都が真っ先に力を入れたのは、将来を担う子供たちの教育、人づくりでした
しかし、それだけにはとどまりません。
明治の小学校には、町の会議場、税金や戸籍、警察、消防などの施設も作られました。
小学校には子供だけでなく大人も足しげく通い、住民自治の拠点として活躍したのです。 
そして、多くの小学校に望火楼(火の見やぐら)が作られ、
町内で最も高い小学校は地域の中心であり、シンボルでした。

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      (元・有済小学校の屋上に残る「望火楼」 京都市東山区)

人づくりは、市民の教育水準を押し上げたばかりか、町づくり結びつき、
やがて文化と経済を支える地域パワーへとつながっていきます。

NHKでは、京都にとって大切な150年前の出来事を番組で振り返ります。
6月29日(金)11時15分~の 「京都発ラジオ深夜便」(NHKラジオ第1)の中で、
午後11時台と午前0時台 に放送します。
どうか楽しみにしていただければと思います。


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