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【京のええとこ】道の駅を訪ねる:京丹後 久美浜 砂丘が育む絶品メロン

2023年7月7日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回訪ねたのは京丹後市久美浜。 京丹後市にある道の駅「くみはまSANKAIKAN」は、久美浜湾をのぞむ場所にあります。 海水浴場が近く、夏場は家族連れでにぎわう道の駅で、年間14万人が訪れます。店内には、地元の新鮮な野菜や、土産物が集められています。 京丹後で作られる、海水を炊いて作る天然塩や、20年ほど前から栽培が始まったお茶も並んでいました。 そしてこの時期、たくさんの方が求めにやってくるのは、久美浜の砂丘で育てられたメロン。売り場に、所狭しと並んでいました。 みずみずしく、甘みが強いメロン。しかも後味さっぱりで、いくらでも食べられます。リピーターも多く、一度に、なんと60個を注文したお客さんもいたとか。地元で販売されるほか、京阪神に出荷したり、ふるさと納税で全国に送ったりされています。 おいしいメロンはどうやってつくられているのでしょうか。農家を訪ねました。栽培ハウスは海岸から200mほど。足元は柔らかい砂地です。 メロン農家三代目の、藤本裕介さん。シーズン1万株のメロンを栽培しています。 メロン1本の木に一玉だけ実をならせるようにし、茎が折れないように一玉一玉をひもで吊り下げています。 “砂地”という土壌が、メロンのおいしさを引き出しています。昼間急激に熱くなり、夜は浜風で冷やされるので、その温度格差が甘みを生み出します。また水はけがよいため、メロンが余分な水分をため込まず、甘さが凝縮するそうです。さらにこの地域は砂丘地にも関わらず、地下水が豊富。必要な水分はしっかり確保でき、メロンの栽培にうってつけなんです。 藤本さんのハウスでは、道の駅が企画するメロン狩りも受け入れていて、メロン狩りと出荷は7月末まで続きます。藤本さんは、「この辺で砂丘でメロンを作っているのは珍しいので、今後もこのメロンを京丹後から全国に知れ渡るように、頑張って作っていきたい」と話していました。 <道の駅「くみはまSANKAIKAN」への行き方>京都市中心部から車で2時間半ほど。車では:山陰近畿自動車道 京丹後大宮ICを下車、北西へ進んでください。電車では:京都丹後鉄道「小天橋」駅から徒歩約10分です。

執筆者 菅江隆一(リポーター)
2023年07月07日 (金)

【京のええとこ】左京区 静原 自然ゆたかな子育ての里

2023年6月23日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 菅江隆一リポーターが訪ねたのは京都市左京区静原。山間の小さな里です。 田植えが終わったばかりの水田で遊ぶ子どもたちを発見。 みんなでオタマジャクシを捕まえていました。 ここは静原に移住してきた人たちが共同で管理する水田です。4家族で自分たちが食べるお米を作っています。 移住してきた細井真理子さんによると、豊かな自然と地域の人の見守りによって、子どもたちは伸び伸びと育っているそうです。 近々、子どもたちが楽しみにしているイベントがあるそうです。会場を訪ねると、地区の人達が草刈りをしていました。 地区の自治会長、堀内門寿(かどひさ)さんです。準備をしているイベントとは、休耕田を利用した“たんぼラグビー”。大人も子どもも楽しめるイベントをしようと開催を決めました。 去年、地区の活動拠点だった小学校が閉校になり、イベントを開きにくくなっています。久しぶりの行事に地区の人達も張り切っています。 その中に御年86歳の西村明信(あけのぶ)さんもいました。 80歳を超えても作業に参加するのは、大好きな地域のため。できることは何でもやりたい、と語ってくれました。 2日がかりでおこなった会場整備が終了。 さっそく、たんぼラグビーに参加する地元のチームがやってきました。 仲良し小学生たちで結成した「アカハライモリーズ」と、そのお母さんチーム「今夜のご飯はカレーにします」。できたばかりのフィールドで練習試合をすることに。 菅江リポーターも、お母さんチームに助っ人で参加しました。 両チームが水田へ。 初めて水田に入る菅江リポーターは、歩くのにも一苦労です。 試合が始まると、みんな泥の中を全力疾走。 先制したのは、お母さんチームです。 子どもチームも果敢に攻めて、豪快にトライ。 さらに、菅江リポーターもトライを決めることができました。 泥だらけになって遊ぶ楽しさを実感することができました。

執筆者 菅江隆一(リポーター)
2023年06月23日 (金)

【京のええとこ】与謝野町 桜で町を元気に!

2023年6月16日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回訪ねたところは北部の与謝野町です。私、平田が訪ねました。 遊休農地で、桜餅などに使う大島桜という種類の葉を収穫している人たちに出会いました。 この取り組みは、町内の商店主らで結成した「百商一気」というグループが行っています。 代表は小長谷 建(おばせ たつる)さん(71)。 小長谷さんは、観賞用の桜(おかめ桜)350本、食べる桜(大島桜)1000本を植樹しました。町の特産品になることを目指しています。 加工場では、収穫された葉を一枚一枚、サイズ別に仕分けます。 50枚ずつ束ねた葉は、来年の春まで、漬物のように塩漬けします。 ふたを開けると、「桜餅」のなんとも良い香り。 大島桜は、食べる以外に新たな利用法があります。 新たな若葉を収穫するために枝切りされた幹や枝は、細かく粉砕され、くん製用チップに活用されます。大島桜は捨てるところがないのです。 町内の和菓子店では、桜の葉を使ってお菓子を作っています。店主の大槻喜宏さん(50)は、厳選した地元の食材を使う菓子職人です。 桜の花びらや葉を使い、生地には地元産の米粉と赤米を使用した桜のロールカステラを試作中です。 モチモチとした生地から桜の爽やかな香りが鼻に抜け、癖になるおいしさ。 初めて味わった小長谷さんも、その出来栄えに大満足の様子でした。 「与謝野町に来れば桜といわれるよう、町中を桜で埋め尽くしたい」と、小長谷さんの夢は膨らみます。

執筆者 平田惟(リポーター)
2023年06月16日 (金)

【京のええとこ】道の駅を訪ねる:与謝野町 大人気!新鮮な葉野菜

2023年6月9日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回訪ねたのは与謝野町。 与謝野町の南部、山々に囲まれた加悦(かや)地域。 加悦にある道の駅「シルクのまち かや」を、菅江隆一リポーターが訪ねました。 道の駅駅長、小池早苗さんにご案内いただきます。 与謝野町は「丹後ちりめん」の産地。小物やネクタイ、まくらカバーなど、ちりめん生地やシルクを使った製品が並ぶコーナーがあります。 そして、店内の3分の1を占めるのが、野菜コーナー!朝早く収穫された、“朝どれ野菜”がメインです。5年ほど前から、地元の農家が野菜を集めてここで販売するようになり、それからもどんどん出荷する農家が増加。この道の駅の直売所には“よさの野菜の駅”という名前が付いています。 ことし4月、これらの野菜を食べられるレストランが直売所内にオープンしました。与謝野町で飲食店やキッチンカーを運営してきた河邊輝王(てるお)さん・知子さんご夫婦がお店を切り盛りされています。 直売所の野菜に、近隣で水揚げされた魚介なども加え、地元食材をふんだんに使った料理を提供しています。どの料理も野菜のうまみたっぷり。河邊さんは「朝来たら新鮮なお野菜が並んでいるので、いつもワクワクしながら料理しています」と話していらっしゃいました。 道の駅に並ぶ野菜の中で、「水耕栽培」で育てられている人気の葉野菜があると伺い、栽培している農園を訪ねることに。道の駅から車で10分ほど。町の中央を流れる野田川の源流に近く、目の前に大江山連峰を望みます。 農園の代表、砂後(いさご) 隆正さんに、水耕栽培をしているハウスをご案内いただきました。 ハウスの中はコンクリート敷き。いくつもの配管が並ぶ中で、青々とした野菜が育っています。 砂後さんは建設・土木工事業を行う会社を経営されていて、地域で田畑を耕す人が少なくなってきていた15年前に農業に進出。豊かな水を使って新しいことができないかと考え、3年前から水耕栽培を始めました。本業で余っていた建築資材を使い、栽培設備はすべて手作りなんです。 大江山連峰から流れ込む清水をろ過し、そこに液体肥料を加えた水を流し、レタスや小松菜など葉野菜を育てます。野菜によりますが、種まきから30~50日で出荷することができます。水耕栽培は虫が付きにくいため農薬を使わずに済み、ハウスや屋内で育てられるため、天候に左右されず安定して出荷ができるというメリットがあります。 さらに、新たな水耕栽培にも取り組んでいます。魚の飼育と野菜の栽培を同じ設備で行う、「アクアポニックス」という方法です。 魚にエサを与え、フンをするとバクテリアによって分解されます。そこで発生する亜硝酸などの成分が野菜の栄養になるんです。こうすることで化学肥料を使わずに野菜を育てることができます。野菜が分解成分を吸収すると水がきれいになり、再び魚の水槽に戻せるという仕組みです。 現在は鯉(こい)を飼育していますが、近くにある府立海洋高校と協力して、食べられる魚の飼育にも挑戦しようとしています。高級食材としても人気の「ホンモロコ」が候補になっているようです。代表の砂後さんは、「この場所でしかできないこともあると思う。地域の良さを生かし、地域に住む子どもたちが、この町はいいと思ってもらえる活動をしていきたい」と話していました。 〈道の駅 シルクのまち かや への行き方〉京都市中心部からは車で2時間ほど。山陰近畿自動車道与謝天橋立ICを下車、国道176号線を南下。

執筆者 菅江隆一(リポーター)
2023年06月09日 (金)

【京のええとこ】南丹市園部町 摩氣(まけ)地区 伝統受け継ぐ米作りの里

2023年6月2日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 平田惟リポーターが訪ねたのは南丹市園部町摩氣(まけ)地区。 昔からの米どころです。 水田の様子を見に来ていた農家の辻田栄治さんと小寺幸一さんにお話を聞きました。 地区には山からきれいな水が流れる沢がいくつもあり、そのおかげでおいしいお米が育つそうです。 自慢のお米を食べさせていただくことになりました。塩だけで味付けしたおにぎり。 かめばかむほど甘みが増してきます。 辻田さんによると、9月にとれる新米はさらにひと味もふた味も違うんだとか。ことしも「おいしい」と言ってもらえるお米を作りたいと張り切っていました。 地区にはお米にまつわる神様がまつられています。1250年前に創建されたと伝わる摩氣神社です。 ご祭神の大御饌津彦命(おおみけつひこのみこと)は農業と農作物をつかさどる神様。「御饌(みけ)」がなまって「摩氣(まけ)」という地名になったそうです。 神社には「お田植え祭り」というユニークな祭りが伝わっています。鳴子(なるこ)とよばれる道具をクワのように使い、田んぼに見立てた本殿前の階段を耕します。そこへ地区の女性が苗に見立てた粽(ちまき)を田植えの所作でお供えするそうです。 祭りを受継ぐ人たちを訪ねました。地元の婦人会の皆さんです。 祭りで奉納する踊りを練習していました。 経験の少ない若手に教えるのはベテランの役目です。平田リポーターも教えてもらいました。手足の動きや体重移動が難しく、なかなか上手に踊れません。 熱心に練習に取り組む人がいました。10年前、夫の実家があるこの地区に移住してきた山村景子さんです。 祭りに参加することで交流が生まれ、地元の人達と仲良くなれたそうです。伝統を守るため、しっかり踊りたいと意気込んでいました。 摩氣地区には米作りを中心にした地域の絆がしっかりと受け継がれていました。

執筆者 平田惟(リポーター)
2023年06月02日 (金)

【京のええとこ】綾部 夫婦で手作りバラ園

2023年5月31日(水)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回訪ねたところは綾部市です。 綾部バラ園は、バラが見ごろを迎えています。 園内には、160種類1200本のバラが栽培されています。 バラ園のメインは「アンネのバラ」。50年ほど前、「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクの父親と綾部の人との交流が縁で栽培されています。 花が咲いていくうちに色が変わっていくので、色の変化も楽しみのひとつです。 綾部バラ会の荒木善吾さんが「物部という地区にバラが楽しめるカフェを作った丸田さんという方がいる」という耳よりな情報を教えてくれました。 綾部の市街地から車で20分。丸田さんのバラ園「綾姫バラ園」があります。 丸田重和さん(72)は、市役所を定年退職後、妻の恵美さんと一緒に、畑だったところを手作りでバラ園にしました。 あずまやを作ったり、 1200枚のレンガを敷いたり、 自分たちだけのバラ園として楽しむはずが、口コミで広がり、去年は年間300人ほどが訪れたそうです。 手作りはバラ園だけではありません。農機具倉庫だったところを2人でリフォーム。飲食の営業許可も取得し、カフェも始めました。 今では、恵美さん手作りのケーキとお茶が楽しめる地域の憩いの場にもなっています。 さらに丸田さん夫婦は「綾姫フレンズ」と名付けたバンド(5人編成)で音楽ライブ活動も行っています。 重和さんがギター、恵美さんがヴォーカルを担当。物部地区に住む人たちの人柄を歌詞に盛り込んだオリジナル曲「Mononobe」は好評で、地域のイベントに引っ張りだこです。バラと音楽を通じて、丸田さんは、物部の元気を発信したいと意欲いっぱいです。

執筆者 平田惟(リポーター)
2023年05月31日 (水)

【京のええとこ】南丹市美山 新鮮な乳製品に舌鼓

2023年5月12日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回訪ねたのは南丹市美山町。 南丹市美山町は、かやぶきの里で知られています。 道の駅「美山ふれあい広場」を、菅江隆一リポーターが訪ねました。国道162号線沿いにあり、ライダーに人気の道の駅です。敷地内にある直売所「ふらっと美山」には朝どれの野菜や山菜、そしてイノシシやシカといったジビエなど、豊かな自然に育まれた産品が並びます。 この道の駅ならではのもの、それはなんといっても「牛乳」!。全国でも珍しく、道の駅に牛乳加工場が併設されているんです。 静かで空気がきれいな美山では健康な乳牛が育ち、牛乳の質も良いといいます。この工場では、一般的な牛乳よりも低い温度で殺菌処理を行っていて、本来の風味をしっかりと残した牛乳を製造しています。コクとうまみがありながらも後味すっきり。ごくごく飲めます。 さらに敷地内にある加工所で、毎日運ばれる生乳を使った「フレッシュチーズ作り体験」も行われています(要予約)。チーズの原料となる牛乳のたんぱく質が固まったものが用意されていて、85℃に熱した塩水に浸しながらチーズを温め、成形していきます。 作るのはモッツァレラチーズ。原料を一つにまとめたものを2つに折っていく作業を繰り返すと、表面がつるつるになっていきます。菅江リポーター、途中までは手際よくまとめていたのですが…最後に丸める作業に苦戦。しかし、なんとか完成です!牛乳の味が濃く、デザートにもおつまみにもぴったり。出来たてのチーズならではの食感と風味が楽しめました。 そしてもう一つ、人気の乳製品があります。それがジェラート!ゆずやブルーベリーなど、地元で取れる食材のフレーバーが並んでいます。 この時期、ジェラートにぴったりの旬の食材があるということで、地元の方を訪ねました。お隣同士に住む、西田さんと平川さんです。 その食材というのが、山椒(さんしょう)!ちょうど実が付き始めた時期。美山町では、家の敷地や畑に山椒の木が植わっているご家庭が多く、花や実の旬になると各家庭で摘み取ります。お二人は、「料理に使うとおいしくて、とてもよい香りがする」と、美山の山椒に自信を持っていらっしゃいました。 この香り高い山椒と自慢の牛乳で「山椒の葉ジェラート」が作られます。 山椒の葉の香りがジェラートになっても生かされていて、牛乳の味とマッチします。画面を通して香りが伝わらないのが残念なほど。取材した日は山椒の葉が使われていましたが、5月下旬になると実山椒が原料に使われるようになり、味わいが濃くなるということです。新緑の美山で、おいしいものをたっぷり堪能しました。

執筆者 菅江隆一(リポーター)
2023年05月12日 (金)

【京のええとこ】南区 吉祥院 伝統受け継ぐ六斎念仏

2023年4月21日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 菅江隆一リポーターが、南区吉祥院を訪ねました。地区を走る西国街道には古い民家や商店が点在しています。 パン屋を営む早師久子(はやし・ひさこ)さんによると、近くの吉祥院天満宮がおすすめなのだとか。 吉祥院天満宮は学問の神様・菅原道真をまつる神社です。 宮司の石原定祥(いしはら・さだよし)さんに神社の歴史をお聞きしました。平安時代、この辺りは菅原家の領地で神社ができる前から「吉祥天女」という女神がまつられていたのだとか。その建物を「吉祥院」といい、地名の由来にもなっています。 神社には不思議な話が伝わっています。 道真の祖父、清公(きよきみ)が遣唐使として中国へ渡った時、暴風雨に遭遇しました。 助けを求めて祈ると吉祥天があらわれ、嵐がやみました。 帰国した清公は自ら吉祥天の像を彫り、お堂を建てたそうです。 現在も境内には吉祥天をまつるお堂が残っています。 吉祥院天満宮では毎年4月25日に大きな祭が開かれ、そこで六斎念仏が奉納されます。六斎念仏は平安時代中頃に生まれたと言われ、日本各地に残る「風流踊(ふりゅうおどり)」の1つとして去年、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。 吉祥院六斎保存会の皆さんが練習しているところに訪ねました。 幼稚園児から80代まで、40人が毎月2回集まって練習しています。 一番の花形は獅子舞です。二人一組になってアクロバティックな技を披露します。 30年近く獅子舞を担当している村田大輔さん、41歳です。3歳のとき、はじめて六斎念仏を見て獅子舞に魅了されたそうです。 本番では重い衣装と5キロもある獅子の頭を持って演技します。 菅江リポーターも特別に衣装を着させてもらいました。 衣装を着ると視界が狭いうえ、重さで身動きも満足にできません。 5分とたたずにギブアップ! 村田さんのように獅子舞にあこがれて練習に励んでいる人たちがいます。中学2年生の有本夕莉奈(ゆりな)さんと寺内聖奈(せな)さんです。 2年前から練習をはじめ、いまでは持ち上げる技もできるようになってきました。 寺内さんの目標は「全部の動きを覚えて本番でやる」こと。有本さんは「寺内さんと楽しくやる」ことです。 もし女性が獅子舞で舞台に上がったら、吉祥院六斎念仏の歴史で初めてのできごとです。村田さんは期待を持って二人を指導しています。地域が一つになる古き良き伝統がこれからも受け継がれてほしい、そう感じた旅でした。

執筆者 菅江隆一(リポーター)
2023年04月21日 (金)