2018年04月26日 (木)

京の防災2018 第1回「IoT防災」

 防災への備えなどをお伝えする「京の防災2018」。

 京都にある山沿いの地域ではモノどうしをインターネットでつなぐ

 「IoT」を活用した災害の新たな監視システムが始まりました。

  地域の細かい気象データを住民自身で確かめていこうという

 取り組みを取材しました。

 

 

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4年前に広島で起きた土砂災害。

急な集中豪雨で裏山が崩れて土石流が起き多くの人が犠牲になりました。

 速やかに避難することが難しかった災害で同じような被害は、

その後も山沿いの地域を中心に各地で相次いでいます。

 

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こちらは京都府内で土砂災害の危険がある地域をまとめたマップ。

 中でも山沿いにあり、特に危険とされる土砂災害特別警戒区域は

1万4000か所余りにのぼり災害と背中あわせの状況が続いています。

 

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 特別警戒区域のひとつ、京都市山科区の安朱学区。

急な山に囲まれていて、およそ3000世帯が暮らしています。

 

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 自治連合会の会長を務める幸田光雄さんによりますと

これまでにも裏山では大雨が降ると小さな土砂崩れなどが起きていて

住民は不安を抱えているといいます。

 裏山の変化を知る具体的な情報がない中で

災害時にいち早く避難するのは難しいと感じてきました。

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裏山の変化をいかに把握するのか。

 京都大学の巨大災害研究センターで新たな取り組みが始まりました。

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地域防災が専門の畑山満則教授は住民自身が

地域の気象データを知ることが大切だとしていて

センサーを使った新たな災害の監視システムの開発を進めています。

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通信機器を付けたうえで危険な裏山に埋め込み、

土壌に含まれる雨量のデータをインターネットで共有して

リアルタイムで住民が見られるようにしようというものです。

 「IoT」を活用した技術でいち早い避難につなげるのが目的です。

 

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このシステムが試験的に導入されることになった安朱学区。

 4月21日に畑山教授が参加して説明会が開かれ住民30人が参加しました。

 

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裏山の東側にセンサーを設置して観測したデータは

パソコンやスマホで住民がいつでも確かめられるようになることを紹介。 

土の中の雨量が土砂災害が起こりやすくなる目安を超えた際には

住民たちの判断で早めの避難ができることになります。

ゆくゆくはセンサーを増やしてデータを充実させる計画です。

 

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 また安朱学区では一部の住民の自宅に簡単な雨量計を設置することに。

 将来的にはこのデータもインターネットを使って共有し

地域全体の雨量として観測することにしています。

 

住民自身が地域のデータを積み上げて自分たちの命を守ろうという試み。

山沿いにある住宅地での新たな防災として今後も注目していきたいと思います。

 

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伊東 健

平成23年入局

福岡局、新潟局を経て、京都局では市政を中心に取材。 

 


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