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【京のええとこ】城陽市 伝統のてん茶づくり
京のええとこ連れてって
平田惟(リポーター)
2023年02月28日 (火)
2023年2月28日(火)放送
※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信)
放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください!
市内を流れる木津川沿いで、抹茶の原料“てん茶”の栽培が盛んに行われています。
土手を歩いていると茶畑を見つけました。
木津川沿いには茶畑が20キロにわたり続いています。
茶畑で作業する人に出会いました。
てん茶農家の5代目 古川與志次さんと息子の真章さんです。
行っていたのは茶畑にシートを張る作業。
渋みの少ないまろやかな口当たりのてん茶を作るには日光が大敵。
日に当たると渋みが出てしまうので、日光を93パーセント以上遮らないといけないそうです。
もう1つ極上のてん茶作りに欠かせないものがあります。
それが“こも”と呼ばれる粗く編んだむしろ。
古川さんの畑では、特に質の高いてん茶を作るのに使っています。
水分を吸ったり吐いたりしてくれるこもは、茶園の温度を一定に保ちます。
そのため、芽が柔らかいまま収穫でき、うまみをたっぷり蓄えたてん茶ができるんです。
こもを使ってお茶を育てているのは古川さんのお宅、ただ一軒。
真章さんはその伝統を受け継いでいきたいと考えています。
こも作りの様子を見せてもらいました。
古川さんの奥様・正子さんはこの時期、こも作りで大忙しです。
丸一日かけて編めるのはわずか2枚。
1月から2月末の間に130枚のこもを編まなければなりません。
私、リポーター平田もお手伝い。
力加減が難しく、正子さんのように手際よく編むことができませんでした。
奈良県からお嫁にきて初めてこもを見たという正子さん。
見よう見まねで編み方を身につけたそうです。
そんなこも編みの技を受け継ごうとしている人がいます。
真章さんの妻、直美さんです。
いまは遥真さん(8)、夏月ちゃん(2)、結陽ちゃん(0)の3人の男の子を育てています。
家族のお茶に対する愛情を知り、自分もこも編みを受け継いでいきたいと話していました。
こもを使うからこそ生み出せるおいしいお茶を、いつまでも作り続けて欲しいと感じました。