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【京のええとこ】京都 伏見 酒かすグルメでまちめぐり
京のええとこ連れてって
平田惟(リポーター)
2022年12月21日 (水)
2022年12月21日(水)放送
※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信)
放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください!
京いちにちスペシャル in 伏見の中で放送した、今回の「京のええとこ連れてって」。
酒どころ・伏見で、日本酒を造る際に必ずできる「酒かす」を使ってまちを盛り上げようとする人たちに出会いました。
寒造り真っ最中の酒蔵にお邪魔しました。
米を蒸していて、蔵の中は白い湯気と甘い米の香りに包まれています。
日本酒を仕込むための大きなタンクをのぞかせてもらうと、発酵中の白い液体が入っていました。
この液体をろ過して、水分だけにしたものが、ふだんよく目にする「清酒」です。
そして、日本酒をろ過する機械に板状に張り付いているのが「酒かす」です。
発酵する際にできる、ヒトに必要な栄養素であるアミノ酸、肌をきれいに保つビタミンB群、微生物が作り出した消化酵素など、体を健康に保つ成分が詰まっているんです。
酒かすなんていう名前ですが、全然“かす”なんかではなく、ここに栄養が詰まっているんですね。
伏見では、年間2000トン以上の酒かすが出ますが、その9割は、かす漬けなど食品製造の材料や、肥料、飼料になってしまうそうです。
その酒かすをもっと有効に活用してまちを盛り上げようと、地元の飲食店20店舗あまりで、オリジナルの酒かすメニューを提供するイベントを行っています。
お菓子屋さんでは、チーズケーキに酒かすを使用しています。
材料に混ぜることで、こくと深みが増すそうです。
ナポリピッツァ専門店では、エビとルッコラのピザに、酒かすソースをかけています。
酒かすがはちみつのような甘さを出していました。
酒かすに水と塩を混ぜ、火にかけてアルコール分を飛ばしたソースで、家庭でもみそ汁や炒め物などに加えるとおいしい、万能調味料として使えるそうです。
さらに、酒蔵が運営する飲食店では、王道の酒かす鍋。
酒かすと、そのまま飲んでもおいしい日本酒がたっぷり入っていて、酒蔵ならではのぜいたくな鍋です。
飲食店を運営する蔵元で、このイベントの主催者の一人である山本晃嗣さんは、
「日本酒メーカーだけでなく、様々なお店の人からアイデアを出してもらって、イベントを開催することができた。お店で食べるだけでなく、酒かすを買っていろいろと試してみたいという方も多く、相乗効果が出ている」
と話していました。
酒かすの楽しみ方はまだまだ広がりそうです。