NHK釧路放送局 blog

お久しぶりです。寺井紀惠です。
今冬の釧路は雪の少ない日が続いていましたね。
最近、屋根や歩道に白い雪が積もるようになって
やっと冬が来たなあと感じています。

さて皆さん、冬の楽しみといえば何を思い浮かべますか?
道内各地で行われる雪まつりや、凍った湖の上でのワカサギ釣り、
スキーやスケートといったウィンタースポーツなど、
北海道の冬には楽しいことがたくさんありますよね。
もちろん、釧路根室地方にも楽しみ方はたくさん!
そのなかでも、ちょっと珍しい冬“だけ”の楽しみ方を
2月12日放送 ほっとニュース北海道内“JIMOTO情報”で紹介しました!


20200214_01.jpg一面の真っ白な大地。みなさん、この景色、いったい何だと思いますか?
雪の降り積もった原っぱのように見えますが、実は違うんです。

ここ、“凍った海の上”なんです!

20200214_02.jpgこの光景が広がっているのは、道東・別海町の野付半島。(地図上、赤丸の場所です)
地図で見ると北海道の東の端にちょこんとくっついている、
丸まったエビのような形の小さな半島です。
この野付半島、半島とはいいますが、その正体は砂の寄せ集め。
海流によって運ばれた砂が長い時間をかけて堆積し、
草木の生い茂る半島になった“砂の半島”なんです。
この野付半島では、海水に侵食され、
地面に立ったまま白く枯れたトドマツの林“トドワラ”をはじめとする、
珍しい光景がたくさん見られます。

そんな野付半島の冬の絶景が、“凍った海”
エビのような形の野付半島、そのエビの足にあたる部分、野付湾が凍りつくんです。

波がほとんど立たず、水深も浅い野付湾だからこそ起こる自然現象です。
この光景は“氷平線(ひょうへいせん)”と名づけられています。
海水の面と空とが接している部分が“水平線”。
なら、海の氷と空とが接している部分は“氷”平線、ということで、名づけられたそうです。
この凍った海、見ているだけでも楽しいのですが、さらに楽しめる方法が。
それが、“べつかい氷平線ウォーク”ツアー!
凍った海の上を歩くことができるツアーです!


20200214_03.jpg遮るものが何もない海の上を、ひたすらに歩きます。
取材に行った日はよく晴れ、空の青と氷の白のコントラストが目に鮮やかでした。
どこまでも広がる氷の大地の絶景を楽しめるこのツアー。
さらに人気なのが、何もない光景をいかした“トリック写真撮影”です。

20200214_04.jpg大きく撮りたいものを手前に。
反対に、小さく撮りたいものを奥に置き、その二つが重なるように撮影すると、
トリック写真を撮ることができます。
普通の場所では、建物や木、山などさまざまなものが映り込み、
トリック写真がうまく撮れない、ということがありますよね。
でもここなら、“なにもない”からこそ、うまく撮影することができるんです。

私も挑戦してみましたが、簡単に撮影できました!


このツアーが行われるのは、毎年3月中旬ごろまで。
海の氷の状態によっては終了時期が前後するそうです。
厳冬だけの特別な風景、皆さんも楽しんでみてはいかがでしょうか。

※結氷した野付湾は、野付半島ネイチャーセンターのガイドなしに
立ち入ることはできません。