2.熊本で津波が起こる可能性はあるのか? |
|
≪3月11日熊本でも津波を観測≫ 3月11日の夜、熊本県でも最大80pの津波が観測されました。 干潮と重なり、被害はありませんでしたが、満潮であれば命にかかわる高さでした。 津波の力は強く、50pの津波で、成人男性が足をすくわれます。 |
![]() 津波の実験 |
≪江戸時代津波に襲われた熊本≫ 内海では津波が起こらないと思われがちですが、1792年、寛政四年に、有明海で大きな津波が発生しました。 普賢岳の噴火により、地盤が不安定になっていた島原半島で、震度4の直下型地震が発生し、土砂崩れが起きたのです。土砂は有明海に流れ込み、津波が発生しました。 沿岸部の平野は最大10キロ程度浸水し入り組んだ湾では20メートルを超える波に襲われたと記録されています。 死者は、有明海沿岸で1万5千人にのぼりました。 |
![]() 古文書 |
≪熊本で津波が起きると思われる3つのパターン≫ 1)プレート境界型の巨大地震が起き、その余波を受ける。 2)海底部分の日奈久断層や雲仙断層群が動き、湾内で津波が発生する。 |
|
≪津波がおこったらどうするべき?≫ 津波警報が出た場合は速やかに高台に避難して下さい。 また、1792年の津波のように、土砂崩れが原因で起きる津波に関しては、警報が出ません。気象庁の津波警報は、海底で観測された地震のマグニチュードを計算して発表されるからです。
|