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答申第74号
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平成20年2月14日 |
NHK情報公開・個人情報保護審議委員会の諮問第86号に対する意見 |
1. |
再検討の求めに至る経緯 |
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視聴者から、COSOフレームワークの構成要素である統制環境のうちの組織文化について、NHKが自ら分析した文書の開示の求めがあった。しかし、NHKは内部統制の観点から経営改革や組織体質の改善に向けた取り組みを始めたばかりであり、開示の求めの対象となる文書は存在しないとして不開示とした。これに対し、平成16年度にCOSOフレームワークを導入した時点で自らが分析した組織文化についての文書は存在すると思えるなどとして再検討の求めがあった。 |
2. |
NHKの見解の要旨 |
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NHKでは、平成16年7月の芸能番組制作費の不正支出問題を契機に管理体制の抜本的な改革に取り組み、内部管理体制・リスク管理体制の整備を目的に、金銭の流れと管理体制のあり方についてCOSOフレームワークを参考に検証した。しかし、平成16年度にCOSOフレームワークを参考にした内部統制システムを導入した時点では、統制環境についての検討は経理事務処理など経理面に関するものが主たるものであり、組織文化についての分析までは行っていない。このため、再検討の求めにある、平成16年度のCOSOフレームワーク導入時に組織文化を分析した文書は存在せず、開示することができない。 |
3. |
審議委員会の判断 |
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開示を求められた文書は存在しないと認められ、不開示としたNHKの取り扱いは妥当である。 |
4. |
審議の経過 |
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平成20年 |
1月10日 |
(第95回審議委員会) |
諮問、審議 |
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1月24日 |
(第96回審議委員会) |
審議 |
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2月14日 |
(第97回審議委員会) |
審議、答申 |
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