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答申第24号 平成17年6月30日
NHK情報公開・個人情報保護審議委員会の諮問第25号に対する意見

1. 再検討の求めに至る経緯
   「2001年1月20日から2月3日までの松尾放送総局長、伊東番制局長、国会担当の野島局長それぞれの国会議員との面会記録」という開示の求めに対し、NHKは、該当する文書が存在しないため開示できないとした。これに対して、求めを行った視聴者から、「NHKの『コンプライアンス推進室調査結果報告書』(1月19日付)によると、NHKの理事、局長が中川昭一氏、安倍晋三氏と面談した事実が認められた」とあり、事実を示す記録があるはずだとして、再検討の求めが出された。

2. 不開示としたNHKの見解の要旨
   再検討の求めの理由として引用されている「コンプライアンス推進室調査結果報告書」の「国会議員との面談に関する事実」は、松尾放送総局長、伊東番組制作局長、野島総合企画室担当局長(いずれも当時)へのヒアリングで確認したものをまとめたものであり、求めに該当する文書は存在しない。

3. 審議委員会の判断
   本件開示の求めの対象とされた「2001年1月20日から2月3日までの松尾放送総局長、伊東番制局長、国会担当の野島局長それぞれの国会議員との面会記録」は、該当する文書が存在しないことが認められる。
  なお、本件再検討の求めでは、コンプライアンス推進室調査結果報告書に記載されている「伊東氏、野島氏については、本件番組放送後の2月2日に、中川氏と面談していたという事実が認められた」、「松尾氏、野島氏について、本件番組の放送前である1月29日ころに安倍氏と面談していた事実が認められた」との調査結果の根拠になった「面会していた事実を示す記録」の開示を求めているが、伊東氏、野島氏と中川氏との面談の日は、NHKの両氏の記憶を総合して2月2日と判断されたものであり、また、松尾氏、野島氏と安倍氏との面談の日は、NHKの両氏の記憶を総合して1月29日ころと推定されたものであって、NHKには、いずれの面談についても関連する文書が存在しないことが認められる。
 以上のとおり、本件開示の求めの対象とされた国会議員との面会記録に該当する文書は存在しないので、NHKが文書不存在のため開示できないとしたことは妥当な取扱いである。

4. 審議の経過
 
平成17年   5月12日  (第42回審議委員会)  第25号諮問
    5月26日  (第43回審議委員会)  審議
    6月 9日  (第44回審議委員会)  審議
    6月30日  (第45回審議委員会)  審議・答申


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