【3月8日(日)放送】水清く 心あたたか 〜栃木県 那須鳥山市〜

NHKオンデマンド
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豊かな水をたたえる栃木県の清流・那珂川。
那須烏山市では、この川とともに暮らしが営まれてきました。澄み渡る水で作られるのは、烏山和紙。町の学生のほとんどは、烏山和紙で作られた卒業証書をもらい、春を迎えます。伝統の和紙を守るのは、町にただ一人となった職人。川は季節の恵みももたらします。冬が旬のニゴイをとるサイタタキ漁。町で盛んな焼き物にも水が欠かせません。ふるさとの水を大切にする心に出会う旅です。

地図
アクセス

<電車>
JR烏山線「宇都宮駅」→「烏山駅」(約50分)

<車>
那須烏山市中心部まで
東北自動車道・宇都宮ICまたは矢板ICからおよそ50分
北関東自動車道・上三川ICからおよそ50分
常磐自動車道・那珂ICからおよそ50分

再放送予定

3月9日(月) 午前11:05
3月14日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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那須連山から太平洋へ流れる全長150キロの清流・那珂川。その中流に那須烏山市はあります。四季折々、もたらされる川の恵み。冬に釣り人が狙うのはオイカワやウグイなど。那珂川の冬ならではのサイタタキ漁は、地元で「サイ」と呼ぶニゴイをとります。竹の棒で水面をたたいたり石を投げ込んだりして、川底に集まったニゴイを網へと追い込みます。ニゴイはくさみがなく、刺身や煮こごりは那珂川の冬のごちそうです。

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千年以上の歴史があるという烏山和紙。豊かな水を生かした伝統の手仕事です。いま、烏山和紙を作っているのは福田長弘さん、ただ一人。烏山和紙は厚手で丈夫なのが特徴で、冬は卒業証書作りに忙しい毎日です。年を追うごとに学校からの注文は増え、今は150校分、2万7千枚を手すきで作っています。福田さんは「伝統の和紙が息づくふるさとのよさを思い出してほしい」と思いながら卒業証書の紙すきに励んでいます。

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那珂川周辺では粒子の細かい良質の粘土がとれ、古くから焼き物がさかん。地元出身の八板郁雄さんは修行の後、35年前、ふるさとに窯を開きました。4年前の東日本大震災では登り窯が崩れ落ちてしまいましたが、仲間の助けを受け、窯を再建。地元の土にこだわり、今は工房近くの土を使った作品に取り組んでいます。年1回の窯たき、ことしも仲間が手伝いにかけつけました。緊張の窯だし、作品は満足の焼き上がりでした。

  • ウグイ
  • サイタタキ漁
  • 絵付け
  • 作品
  • 紙すき
  • 登り窯
  • 那珂川
  • 窯
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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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