【2月15日(日)放送】いてつく鉄路で 〜青森県 津軽鉄道〜

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本州最北の私鉄、津軽鉄道。
冬、大雪の中を走るのは、ストーブ列車。「津鉄(つてつ)」の愛称で親しまれ、昭和5年の開通以来、沿線に暮らす学生やお年寄りを運び続けてきました。厳しい地吹雪のなか、運休なく走らせることが、鉄道マンたちの誇り。冬の大仕事は、雪かき。鉄道マンたちは、大汗をかきながら、およそ20キロメートルの線路の雪を取り除いていきます。厳冬の津軽平野を駆け抜ける列車を守る人たちを訪ねる旅です。

地図
アクセス

<電車>
JR青森駅から奥羽本線(弘前行)に乗車。
約40分で川部駅。JR五能線(深浦行)に乗換えし、
そこから30分でJR五所川原駅着。徒歩1分で津軽鉄道「津軽五所川原駅」。

<バス>
青森駅前から弘南バス(五所川原―青森線)に乗り1時間40分。
終点「五所川原駅前」で下車。徒歩1分で津軽鉄道「津軽五所川原駅」。

<車>
東北自動車道「浪岡IC」より、国道101号線(浪岡五所川原道)を通り 約30分で津軽鉄道「津軽五所川原駅」。

再放送予定

2月16日(月) 午前11:05
2月21日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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つららをぶら下げ、真っ白な姿で駅に入ってくる列車。冬の津軽鉄道の日常です。列車が走る津軽平野は、高い山や建物がなく一面の雪景色が広がっています。そのため、日本海から吹きつける風が雪を巻き上げ、“地吹雪”となって列車に襲いかかります。津軽鉄道の冬の風物詩と言えば「ストーブ列車」。昔懐かしい、だるまストーブで暖をとりながら雪景色を楽しめます。12月から3月まで運行するこの列車は、観光客でにぎわいます。

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4年間、雪による運休がない津軽鉄道。「津鉄は止まらない」と地域の住民は言います。冬場の運行を支えているのは、線路の修理などを行う線路管理所の男たちです。冬になると総勢7人で沿線20キロメートルの除雪を一手に引き受けます。線路やポイントに雪をとかす装置は入っていません。除雪車でレールの雪を一とおり取り除いたあと、運行に欠かせないホームやポイント、踏切など細かい部分の除雪を手作業で行います。毎日が雪との戦いです。

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冬場、病院に通うお年寄りや沿線の高校に通う学生の足として利用されている津軽鉄道。長年乗っている運転士と常連客とは顔なじみの関係です。乗り降りするときには、あいさつやちょっとした会話をします。大切な客を運ぶ列車の運転は、吹雪で10メートル先が見えないことも。運転士が頼りにしているのは、長年の経験で覚えてきた踏切や電柱、家など沿線のわずかな景色です。安全運転第一で津軽鉄道は、厳冬を駆け抜けます。

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