小さな旅では、毎年、視聴者のみなさまから旅の思い出をいただき、手紙シリーズ「忘れられないわたしの旅」を放送しています。
今年度は、350通のお手紙やメールをいただきました。
病と闘い続けた夫婦が、生きる希望を取り戻した三重・神島への旅。飯田線で偶然出会った女子高生との交流。女学生時代、恩師とたどった宮沢賢治の生家と東北への旅。第1回は、それぞれの人の心に深く刻まれた旅の物語を紹介します。
再放送予定
12月8日(月) 午前11:05
12月13日(土) 午前 5:15
25年ほど前、長年の仕事を勤めあげた鈴木さん夫妻が、自由を満喫しようと訪れたのは愛知県の湯谷温泉。その帰り道、飯田線の車内でひとりの女子高校生と出会います。初めて会った鈴木さんに、笑顔で将来の夢を語る彼女。「なんと純情でいい子なんだろう」そう思った鈴木さんは住所を尋ね、文通が始まります。愛知と千葉。遠く離れたふたりはずっと会うことはなかったが、10年がたったある日、一通の手紙が・・・。
40歳で会社が倒産、やっと見つけた再就職先でがむしゃらに働くなか、心臓の病で倒れた梅原さん。献身的に支えた奥さんも肺炎で3か月入院するなど、ふたりは病と闘い続けてきました。そんなとき、ふと思い立った「静かな遠くへの旅」。向かったのはふたりが青春時代に憧れた純愛の島・神島。伊勢湾の入り口にあり、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった小さな島。ふたりは豊かな自然と島の人の温かい心に触れ・・・。
戦争が終わってまもなく、当時女学生だった小川さんの学校にひとりの国語教師が復員してきました。先生は、“生徒たちに読書の楽しみを”とガリ版刷りで宮沢賢治の童話や詩を読ませてくれ、小川さんはその不思議な世界に魅了されていきます。そして先生はみんなを連れて東北へ。岩手・花巻に行き宮沢賢治の生家を訪ねるというのでした。心弾ませ夜行列車に乗った小川さんたち。彼女たちを待っていた東北・宮沢賢治の世界とは。
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