【10月5日(日)放送】オリーブの風吹く町で 〜岡山県 瀬戸内市 牛窓町〜

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穏やかな瀬戸内海と温暖な気候につつまれる岡山県瀬戸内市牛窓町。
「日本のエーゲ海」とも呼ばれる牛窓を訪ねると目にとまるのが、オリーブ畑。戦時中、食糧難だった時代にオリーブ栽培が始められ、今や日本を代表する一大産地になりました。町では普通の家々の庭にもオリーブの木が植えられています。人生の節目に記念樹としてオリーブを植える人、オリーブの木を育てて家庭に届ける人など、オリーブとともに暮らす人々を訪ねます。

地図
アクセス

<電車>
岡山駅→JR赤穂線「邑久」駅(約30分)→東備バス「牛窓」(約20分)
<車>
山陽自動車道→岡山ブルーライン邑久IC出口から約10分。

再放送予定

10月6日(月) 午前11:05
10月11日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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古くから瀬戸内海を行き来する船の「風待ちの港」として栄えた牛窓(うしまど)。今はヨットやボートなどのマリンスポーツが盛んで、その景色の美しさから「日本のエーゲ海」と呼ばれています。海を見下ろす山の斜面には、オリーブ畑が広がります。無料で開放されているオリーブ園からは、青い空、青い海、そしてヨットや瀬戸内の島々を見渡すことができ、絶景を見ようと多くの人が訪れます。

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オリーブ栽培が始まったのは、昭和17年のことでした。太平洋戦争中、食糧増産が叫ばれるなか、地元の実業家・服部和一郎が、油もとれるオリーブに注目し、栽培を始めました。本場の地中海と違う日本の気候で、度重なる台風や害虫の被害に遭いながらも、牛窓の人々は栽培を諦めませんでした。今では牛窓に欠かせないものとなったオリーブ。その風景を見つめ、絵を描き続けてきた人にも出会いました。

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牛窓の町を歩いていると、家や店の軒先にあるオリーブの木を目にします。新築や、孫の誕生などの記念樹としてオリーブを植える人も多く、そうした個人の家むけにオリーブの苗木を育てて、安く分けている人もいます。オリーブは牛窓の人々の人生の節目に立ち会い、そして、また人の輪を広げる役割も担っています。オリーブ栽培が始まって72年。牛窓の人々の生活に寄り添うオリーブの姿がありました。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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