【9月14日(日)放送】緑のアトリエで 〜相模原市 藤野地区〜

NHKオンデマンド
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東京から電車で1時間あまり。湖と緑に囲まれた山里に“アートの町”と呼ばれるところがあります。神奈川県相模原市藤野地区。
多くの芸術家が移り住み、街には、30を超える不思議な野外彫刻が点在しています。きっかけは20年あまり前、町の人が廃屋を紹介するなど芸術家を迎え入れたことです。人が人を呼び、今ではその数、200人以上。自然な近所つきあいが生まれ、町おこしに奔走する若い芸術家まで。アートで活気あふれる山里を旅します。

地図
アクセス

<電車>
JR中央本線・藤野駅→ふじのアート・ヴィレッジ(タクシーで約10分)
<車>
中央自動車道 相模湖IC→ふじのアート・ヴィレッジ(約15分)

再放送予定

9月20日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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イタリア・ミラノから7年前、移り住んだ木工作家・藤崎均さん(41歳)。複雑・精密な仕事を請け負う腕利きの木工職人として活躍してきましたが、豊かな森に囲まれた藤野で、新分野に挑むようになります。それは地元産の木、特に通常は市場に出回らない果樹や雑木を使い、色や木目など個性を生かす木工作品の制作。「作品を通じて、地元産の木の魅力を伝え、地域の林業・製材業などの活性化につながれば・・・」と藤崎さんは言います。

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200人以上の芸術家が暮らす“アートの町・藤野”。その誕生のきっかけは20年ほど前、行政主導で始まった「アートによる観光振興」計画でした。しかし、バブル崩壊などで計画は頓挫。そこから、住民たちによる、真の“アートの町づくり”が始まります。芸術家たちへ空き家を斡旋したり、手弁当で芸術イベントを企画・運営したり。その1人、中村賢一さんは、町役場の職員時代から退職後の現在まで、町作りに奮闘しています。

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藤野でも特に小さな集落・綱子(つなご)に住む現代アート作家・傍嶋飛龍さん(38歳)。前衛画家として高い評価を受けていましたが、ここ綱子に来て作風が変化、今は万華鏡作家として活躍しています。傍嶋さんを変えたのは、豊かな自然と、地元のお年寄りとの心の交流。「受け入れてくれた地元の皆さんに恩返しを・・・」、その思いから、傍嶋さんは今、芸術家仲間とともに、集落のためのコミュニティスペース作りを進めています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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