【4月27日(日)放送】さくら道で 〜東京 国立市〜

NHKオンデマンド
写真
地図

JR中央線で新宿から30分の東京国立市。
駅前から約1キロにわたり桜の古木がとおりを彩ります。昭和9年に植えられた桜は、地元の人々の心に寄り添ってきました。
60年続く菓子店を切り盛りしてきた女性は、亡き夫への思いを桜に重ねます。桜を守るため、そしてとおりを行く人々の目を楽しませるため花壇の手入れを続ける男性がいます。とおりに立つ教会では、地元で生まれ育った女性が結婚式を挙げていました。人と桜の物語を紡ぐ旅です。

アクセス

<電車>
JR中央線快速 新宿駅から立川方面へ 約30分

<車>
中央自動車道 国立府中インターから約10分

再放送予定

4月28日(月) 午前11:05
5月 3日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

写真

JR中央線で、新宿駅からおよそ30分の国立駅。駅前から南に、1.2キロの桜並木が続きます。「大学通り」と呼ばれ親しまれています。もとは農村だったこの地に、関東大震災のあと、一橋大学が神田から移転し整備されました。街の大通りに潤いをと、昭和9年から地元の人々が植えた桜。いま164本が咲き誇ります。桜の多くはソメイヨシノですが、ヤマザクラやオオシマザクラ、ヤエベニシダレなども見られ、休日には、1日1万人以上の人でにぎわいます。

写真

桜の根の周りは、踏み荒らされないようにと花壇が整備されています。大谷和彦さんは、市や商店会と連携し、保全活動をしています。かつて、桜並木の中を通勤していた大谷さんは、年を経た桜が傷まないようにと取り組みを始めました。桜を守るだけでなく、道行く人を楽しませる花壇。大谷さんは、地元の仲間や、市内の中学生とともに少しずつ花壇を広げてきました。チューリップや菜の花、パンジー、ビオラ。20種類に及ぶ彩りです。

写真

とおりに立つお菓子と喫茶のお店は、昭和30年から続いています。店を守るのが、山井佳代子さんと、長男の和恒(わこう)さんです。声楽家を夢見て栃木から上京し、国立音楽大学に通っていた佳代子さんは、桜にひかれてここに店を構えた和夫さんと結ばれました。和夫さんは55歳の若さで亡くなりましたが、和恒さんは桜の花を添えた焼き菓子を考案するなど、両親が愛した国立の春を届け、店を守り継いでいこうとしています。

小さな旅 コブック
ダウンロードコブックの作り方

※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

忘れられないわたしの旅「小さな旅」バックナンバー
携帯サイト