【12月22日(日)放送】こころ橙(だいだい)に 〜静岡県 熱海市多賀〜

NHKオンデマンド
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静岡県熱海市、観光客でにぎわう中心部から5キロ南にある多賀地区。
日当たりのよい山の斜面では、正月飾りに使う「橙(だいだい)」の収穫に、4代目の家族が汗を流します。強い風を受ける海では、イセエビ漁。父とともに、東京から戻った息子が、橙色の朝焼けのなか漁にいそしみます。そして、帆をなびかせる地元の高校ヨット部。女子部長は、民宿で父を手伝いながら技を磨きます。年の瀬が近づく多賀地区、「代々」の誇りと生きる人々を訪ねる旅です。

地図
アクセス

<電車>
JR熱海駅からJR伊東線で「伊豆多賀駅」(約8分)

<車>
東京方面から:
東名高速道路→厚木IC→小田原・厚木道路→小田原→国道135号→伊豆多賀
※厚木ICより約1時間
大阪・名古屋方面から:
東名高速道路→沼津IC→国道1号→国道136号→県道11号(熱函道路)→伊豆多賀 
※沼津ICより約1時間半

再放送予定

12月26日(木) 午前11:05
12月28日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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正月飾りに使われる、橙。熱海市は、全国有数の橙の生産地です。江戸時代、伊豆に立ち寄った船乗りが、その種をもたらしたのが栽培の始まりと言い伝えられています。橙農家4代目の倉田康平さん(69)と妻のとし子さん(68)は、毎年11月下旬になると、家族総出で収穫に汗を流します。畑には、倉田さん夫婦が、先祖代々守ってきた120歳の老木があります。年を重ねてもたわわに実る橙を、大切に収穫します。

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夜明け前の海。多賀の漁師たちは、イセエビ漁に繰り出します。イセエビは夜行性のため、前日夕方にしかけた網を早朝に引きあげます。多賀の海で生きて53年の石井勝夫さん(71)は、長男の亜図夢(あとむ)さん(44)と一緒の船で漁にいそしみます。正月に向け高値で取り引きされるイセエビを丁寧に網から外します。漁を終える頃には、水平線から美しい朝日が。港に戻ると、代々使う手作りの「あんばり」で網を修繕するのが日課です。

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冬に強い西風が吹く、多賀の海。その風を操ろうと挑むのが、熱海高校ヨット部の生徒たちです。戸又港に艇庫を持ち、62年活動を続けています。部長の大川千晴さん(16)は、瞬時に変わる風を読みながら、2人乗りの後ろでかじを切る「スキッパー」を担当しています。大川さんがヨットを始めたのは、民宿を営んでいた祖父が海の魅力を教えてくれたから。ふるさとの海を愛する気持ちは、世代を超えて受け継がれています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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