【11月3日(日)放送】〜群馬県 片品村〜

NHKオンデマンド
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山々の紅葉と、湿原の“草紅葉”の絶景が広がる秋の尾瀬。
燃えるような紅葉の中、“歩荷(ぼっか)”と呼ばれる男たちが毎日、80キロ以上の荷物を背負い、山小屋に食料や燃料を届けています。彼らが暮らすのは麓(ふもと)の片品村。湧き水に恵まれ、大豆栽培などが盛んです。地元農家の元で働き、歩荷の夫を支える妻。若い歩荷たちに野菜を届けてきた農家。尾瀬を支える歩荷たちの誇り。支えあい暮らす人々の心に触れる旅です。

地図
アクセス

<車>
練馬IC→関越自動車道(約2時間)→沼田IC→(約1時間)→片品村→国道120号→国道63号(約40分)→鳩待峠


<バス>
(関越交通バス)
新宿駅南口→(バス約3時間40分)→尾瀬戸倉→(バス約25分)→鳩待峠


<電車>
東京駅→(上越新幹線 約1時間50分)→JR上毛高原駅→(バス約1時間10分)→尾瀬戸倉→(バス約25分)→鳩待峠


再放送予定

11月7日(木) 午前11:05
11月9日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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歩荷の人数は6人、全員県外から来た人たちです。年齢も25〜55歳とさまざま。今年は大阪出身の新人も加わりました。全員で手分けし10ある尾瀬の山小屋に食料品や燃料を届けます。山小屋に泊まるお客さんがおいしい食事ができるのは、毎日歩荷が重荷を背負い、届けているからです。雨の日も風の日も「待っている人たちがいる」と黙々と歩き続けます。歩荷は春から秋まで尾瀬で働き、冬になると別の仕事を求めて移っていきます。

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尾瀬の麓の片品村に、歴代の歩荷たちが暮らしてきた長屋があります。歩荷たちを10年以上温かく見守り続ける千明ふくさん(82歳)。長屋のすぐ隣にある畑で野菜を作り、週1回差し入れをしています。「本当の孫のようにかわいい」と千明さん。野菜の差し入れ以外にも料理の仕方(しかた)を教えるなど、家族のようなつきあいをしています。村の温かい人々の心に触れた歩荷たちは「この場所でずっと暮らしたい」と感じるようになっています。

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片品村では、尾瀬の水の恵みを受けて人々が暮らしています。江戸時代から村人たちが大切に守り続けてきた湧き水『観音様の水』。ごはんを炊いたり、お茶を飲んだり、あるいは庭に咲く花にもこの水を与えています。平成20年に環境省が『平成の名水百選』に指定し、県外から汲(く)みにくる人も年々増えています。来た人たちが気持ちよく使えるようにと、月に1回村の人々が集まって掃除をし、大切に守り続けています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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