【10月13日(日) 放送】里山のたからもの 〜福島県 古殿町〜

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阿武隈高地に抱かれた福島県古殿町。
鎌倉時代からやぶさめの伝統が根づいています。毎年秋には、町の神社に奉納されるため、雄大な山並みを背景に練習に熱がこもります。やぶさめに出ていた祖父に憧れ、馬の飼育を生業(なりわい)とし、かつての農耕馬との暮らしの復活を夢見る若者。震災の影響を受けた林業の再生のため故郷に戻った後継者。町のお年寄り50人を訪ね、米粉のお菓子を伝え残す農家の女性。山里の秋、伝統を受け継ぐ人々を訪ねる旅です。

地図
アクセス

〈電車〉
東京から:
東北新幹線「郡山駅」→JR水郡線「磐城石川(いわきいしかわ)駅」→福島交通バス「古殿」下車(磐城石川駅から約40分)

※古殿町内には鉄道が通っていません。最寄り駅は「磐城石川駅」です。


〈車〉
東北自動車道「矢吹IC」→あぶくま高原道路「玉川IC」
→国道118号→県道14号→古殿町
(「玉川IC」から約40分)

※あぶくま高原道路は、「矢吹中央IC」から「玉川IC」までの区間が有料です。

東北自動車道「須賀川IC」→国道118号
→県道14号→古殿町(約50分)
常磐自動車道「いわき湯本IC」→県道14号→古殿町(約45分)

再放送予定

10月17日(木) 午前11:05
10月19日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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東北自動車道の須賀川ICから車で50分ほどで、阿武隈高地に抱かれた古殿町に着きます。古殿町は“やぶさめの里”。町の中心にある古殿八幡神社の秋の例大祭に奉納されるやぶさめの神事は、800年以上守り継いできた町の誇りであり、いつの時代も子どもたちの憧れです。住民は、自転車と農機具で作った練習用の器具などで腕を磨いてきました。今年の神事は10月13日(日)。前日には町内外の人々がやぶさめの技を競う大会も開かれます。

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古殿町では、昭和30年代までどの農家でも馬を飼い、田畑の耕作や木の切り出しなどに使っていました。当時はやぶさめで乗る馬も家々の自慢の馬の中から選ばれており、馬が人の暮らしと文化を支えていました。作業の機械化とともに、古殿町から一時馬は姿を消しましたが、近年、町や、やぶさめ保存会を中心に、住民の手で馬の飼育が行われるようになり、人と馬がともに暮らしたかつての古殿の姿を取り戻そうとしています。

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山々に囲まれ稲作の適地が少なく、かつては米があまり収穫できなかった古殿町。売り物にならないくず米も大切に加工してお菓子にし、農作業の合間や子どものおやつとして食べていました。米農家の小澤啓子さんは、先人の知恵と工夫のたまものである町のさまざまなお菓子に魅せられ、お年寄りを訪ねて回り、教わったことを今度は子どもたちに伝えています。米粉などで作る昔ながらのお菓子は、道の駅「おふくろの駅」で食べることができます。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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