【10月6日(日) 放送】筑後のほとり あすへ勤しむ 〜福岡県 久留米市〜

NHKオンデマンド
写真
地図

九州一の大河・筑後川に抱かれた福岡県久留米市。
川の水運と、豊富な水を蒸気に変え、大正時代からゴム産業で栄えてきました。町にはタイヤや靴、さらに靴底に模様を付ける機械部品を作る工場までが軒を連ねます。地元の小学校と、上履きの試作品を届けるメーカーとの交流。仕事帰りの労働者の心も満たした飲食店が並ぶ小路(こみち)。煙たなびくゴムの街、雄大な景色の中、もの作りの誇りと働く人たちを支える喜びに触れる旅です。

アクセス

東京から:
<飛行機>
羽田空港→福岡空港(約1時間45分)
<電車>
福岡市営地下鉄空港線「福岡空港駅」→「博多駅」(約6分)
JR「博多駅」→「久留米駅」(約16分)

福岡市内から:
西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)駅」→「西鉄久留米駅」(約30分)

再放送予定

10月10日(木) 午前11:05
10月12日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

写真

大正時代から、ゴム産業の町として栄えてきた久留米市。その礎は、明治時代に作られていた座敷足袋にまで遡ります。町の人がアメリカ製のスニーカーを見たのをヒントに、座敷足袋の底にゴムを貼り付けて丈夫にすることを思いつきました。こうして生まれた地下足袋がやがてスニーカーへと発展し、さまざまなゴム製品が作られるようになりました。明治時代から続く靴工場では、今も靴作りの多くの工程が手作業で行われています。

写真

誰もが一度は履いたことのある上履きも、久留米で数多く生産されています。地元の靴メーカーは、毎月小学校を訪れて、子どもたちに靴の試作品を履いてもらいます。痛いところは無いか、脱げやすくないかなど、子どもたちの声を集めて靴作りに生かすためです。
50年以上続くこの取り組み。履いた試作品は子どもたちにプレゼントされます。メーカーの元には、子どもたちからの年賀状が多く寄せられるなど、温かい交流が育まれています。

写真

かつて仕事を終えた久留米の人々は、駅までの帰り道にある商店街で買い出しをしたり、居酒屋に寄り英気を養ってきました。再開発が進み、街が姿を変える中で、今も当時の面影をとどめる一角が残っています。その一つが「くれない小路」です。大通りから入った横道で、10軒の飲食店が立ち並んでいます。43年間営業を続ける居酒屋では、79歳の女将(おかみ)が今も1人で店に立ち、肉料理を看板メニューに仕事帰りの人々の疲れを癒しています。

小さな旅 コブック
ダウンロードコブックの作り方

※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

忘れられないわたしの旅「小さな旅」バックナンバー
携帯サイト