【9月29日(日) 放送】雨降りの山で 〜神奈川県 大山〜

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豊かな水を麓(ふもと)にもたらし、雨乞いの霊山として知られる神奈川県大山(おおやま)。
農家や船乗り、火消しなど水に関わる人々の祈りを受け止めてきました。今も関東・東海一円に、「大山講」と呼ばれる信徒集団が700以上も残り、夏、大山とその門前町を訪れます。人々を迎え、参拝を取り次ぐ「先導師」たち。山の名水を大切に使う老舗豆腐店。奈良時代から伝わる“聖なる滝”を守る女性。夏から秋へ移ろう季節、恵みを敬う人々に出会う旅です。

アクセス

東京から:
<電車>
小田急小田原線「新宿駅」→「伊勢原駅」(急行で約1時間)
<バス>
神奈川中央交通バス「伊勢原駅北口」→「大山ケーブル」終点(約30分)
<徒歩>
バス停「大山ケーブル」→大山ケーブルカー「大山ケーブル駅」(約15分)
<ケーブルカー>
「大山ケーブル駅」→「阿夫利神社」終点(約6分)

*ケーブルに乗らず、30〜40分、山道を登ることもできます。(詳細下記)
*ケーブル終点から神社の拝殿までは、108段の石段を上ります。
更に、拝殿横から、険しい山道を1時間半程登ると、大山山頂。阿夫利神社の本社があります。

※山頂までは険しい山道で、遭難者も出ています。
登る場合は、しっかりとした装備・準備で行かれることをお勧めします。

再放送予定

10月3日(木) 午前11:05
10月5日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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東京から電車とバスを乗り継ぎ、1時間半ほどで大山の麓・門前町に着きます。食事どころや土産物店が並ぶ階段続きの参道を15分程歩いてケーブルカーの駅に。そこから6分、標高差約300メートルを登った山の中腹に、大山阿夫利(あふり)神社下社があります。境内からは、相模平野から相模湾、時に房総半島までを見渡す雄大な絶景を楽しめます。さらに1時間半、険しい山道を登ると大山山頂で、阿夫利神社の本社があります。

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かつて、参詣(さんけい)者が大山の“聖域”に入る前に心身を清め、参詣の手引きや案内を行ったのが「御師」「先導師」と呼ばれる宗教者。参詣者の食事や宿泊の世話も彼らがしました。大山には、その伝統を引き継ぐ「先導師宿」が40軒残ります。旅館と神社、2つの機能を持つ独特の姿が、門前町の風情豊かな景観を形づくっています。今では一般の観光客も、宿泊や食事で「先導師宿」を利用できます。

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大山の食の名物と言えば「豆腐」。かつて大山講が、先導師にお礼として大豆を納めたことが始まりとも言われています。味の決め手は、大山の名水。コクがあって滑らかな食感が特徴と言われます。参道沿いには豆腐屋や、豆腐料理を看板に掲げる宿や食事どころが並びます。このほか、大山の名物としては、「きゃらぶき」に代表される山菜のつくだ煮や、“商売がうまく回る、運気がよくなる”縁起物として知られる大山コマなどがあります。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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