【9月1日(日) 放送】 山の歌 夏 はじまりの峰 〜兵庫県 六甲山地〜

NHKオンデマンド
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神戸の市街地に寄り添う六甲山地。
標高900メートル前後の山が30キロにわたって連なっています。六甲山地は、幕末から明治にかけて、神戸の街に暮らした「異人さん」が近代登山をはじめた場所でもあります。当時から残る「毎日登山」の習慣。異人さんをもてなした茶屋も残っています。山地の東側に広がる「ロックガーデン」という岩場は、日本で「ロッククライミング」が始まった場所ともいわれています。夏の花や「ナイトハイキング」の模様も織り交ぜ、市民に愛される山を訪ねます。

地図
アクセス

※六甲山地のどこを目指すかにより駅が変わります。
今回は、再度山(ふたたびさん)登山道へのアクセスです。


<電車>
JR山陽新幹線「新神戸駅」→徒歩(約40分)
JR神戸線「新大阪駅」→「三ノ宮駅」→徒歩(約20分)
阪急電鉄「新大阪駅」→徒歩(約5分)→阪急「梅田駅」→阪急電鉄「阪急三宮駅」→徒歩(約20分)

再放送予定

9月5日(木) 午前11:05
9月7日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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神戸の観光名所・北野異人館街は、三宮駅から歩いて10分ほど。20軒ほどの建物が立ち並び異国情緒が味わえるスポットです。周辺には、異国料理店も多く、さまざまな国の伝統の味が楽しめます。明治時代、外交官や貿易商など“異人さん”でにぎわった異人館街は、六甲山地の歴史と深く関わっています。彼らが、スポーツやレジャーとして六甲山の山歩きを楽しみ、そこから日本の近代登山が始まったのです。

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大正12年から続く燈籠茶屋は、六甲山地の西側、再度山(ふたたびさん)の登山道沿いにあります。日々の習慣として山歩きを楽しむ「毎日登山」が発祥した再度山で、現在唯一残る茶屋です。毎日登山の客でにぎわうこの茶屋の人気メニューが、「トーストパン」。七輪で焼いたトーストの中はふんわり、外はカリっとした味わい。練乳を使った濃厚なミルクティーとともに、異国情緒あふれる神戸ならではの味を楽しめます。

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六甲山地の東側に広がる「ロックガーデン」。六甲山地を形成する花崗岩が風化して独特の岩場になりました。大正13年、神戸の新聞記者・藤木九三は、日本初の岩登り専門の山岳会「ロッククライミングクラブ」を設立。岩場を「ロックガーデン」と名付け、腕を磨きました。そして仲間とともに、マッターホルン、モンブランの頂を極めました。世界を目指すアルピニストたちを輩出した山は、昔も今も、若者の夢のはじまりの場所です。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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