【8月25日(日) 放送】 山の歌 夏 花の道 きらめいて 〜北海道 夕張岳〜

NHKオンデマンド
写真

北海道のほぼ中央にそびえる夕張岳。
280種以上の高山植物を育む「花の山」で知られ、夏の時期には、毎年4000人もの登山者が訪れます。ユウパリコザクラ、ユウバリソウ。夕張岳特有のアルカリ性の土壌は、ここにしか咲かない可憐(かれん)な花々を生み、一面の花畑は人々を魅了しています。38年欠かさず登る夫婦や、高山植物の保護に取り組む研究者、山小屋建設に汗を流すボランティア。雄大な景色とともに花に魅せられた人々を訪ねます。

地図
アクセス

<飛行機>
羽田空港→新千歳空港(約1時間30分)
伊丹空港→新千歳空港(約2時間)
福岡空港→新千歳空港(約2時間30分)
【冷水コース登山口まで】
※登山口までの公共交通機関はありません。

<電車>
JR新千歳空港駅→JR清水沢駅(約1時間)→タクシー(約30分)→冷水コース登山口
JR札幌駅→JR清水沢駅(約1時間30分)→タクシー(約30分)→冷水コース登山口
※どちらのルートも乗り換えによっては、より時間がかかります。

<車>
道東自動車道→夕張IC下車(約40分)
道央自動車道→岩見沢IC下車(約1時間30分)

再放送予定

8月29日(木) 午前11:05
8月31日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

写真

登山の拠点となる山小屋、夕張岳ヒュッテ。かつては夕張市が予算を出して管理してきましたが、6年前の市の財政破綻を機に、地元市民などのボランティアが運営を引きついでいます。40年以上前から使用されている先代の山小屋が老朽化したため、新しい山小屋を建設していました。全国から集めた募金や助成金、閉校した小学校の廃材を利用しています。

写真

山小屋を出発して3時間。森林限界を超えると夕張岳の変化に富んだ地形になります。中でも荒涼とした砂れきが広がるのが、蛇紋岩地帯です。マグネシウムやニッケルなどを含み、栄養分が少ない土壌。ここに適応して咲くのが、ピンク色が鮮やかなユウパリコザクラです。大きさはわずか1.5センチ。乏しい栄養でも生き抜けるように小型化してきました。短い夏、小さな命がきらめきます。

写真

山小屋から出発して5時間。最後の急勾配を登ると標高1668メートルの山頂に到着です。北には十勝連峰。その奥に北海道最高峰の旭岳(2291m)を抱く大雪山系。西には蝦夷富士(1898m)と呼ばれる羊蹄山(ようていざん)がそびえます。晴れていれば360度の大パノラマ。北海道の山々を一望できます。

小さな旅 コブック
ダウンロードコブックの作り方

※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

忘れられないわたしの旅「小さな旅」バックナンバー
携帯サイト