【5月19日(日)放送】花 慈しむ機音 埼玉県 秩父市

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新緑の季節を迎え、札所巡りや、芝桜をめでる人でにぎわう埼玉県秩父市。
秩父は、江戸時代から養蚕で栄えてきた町です。この時期、山あいの桑畑では剪定(せんてい)作業が始まります。一方町には、「秩父銘仙」と呼ばれ、大正から昭和にかけ、ふだん着として女性たちの人気を集めた絹織物を作る工場が残っています。秩父の草花などを題材に、職人の技で色鮮やかに仕上げられる織物。そして人々の思いが詰まった織物を今に残す女性。故郷に寄せる思いに触れる旅です。

地図
再放送日時

再放送予定

5月23日(木) 午前11:05
5月25日(土) 午前 5:15

アクセス

<電車>
西武池袋線 「西武秩父」駅下車(特急レッドアロー号で約1時間20分)
JR高崎線、上越・長野新幹線「熊谷駅」→秩父鉄道「秩父駅」下車(約1時間)

<車>
関越自動車道「花園IC」→国道140号線→秩父市内
圏央道「狹山日高IC」→国道299号線→秩父市内

旅の見どころ

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山々(やまやま)に囲まれた春の秩父は、花と新緑の季節で多くの観光客が訪れます。秩父に人々が集まるようになった歴史は古く、34か所の観音霊場を回る秩父巡礼は、鎌倉時代に成立したと言われています。近くて関所を超えなくても行けるので、江戸庶民の人気コースとなりました。札所は秩父の町を取り巻くように配置され、緑豊かな秩父路を今も多くの人々が巡ります。

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秩父市内には無数の登山やハイキングのコースもありますが、手軽に自然を体感できる公園も数多くあります。4月の下旬に見頃を迎えるシバザクラが見事な「羊山公園」を始め、散歩気分で森林を散策できる「秩父ミューズパーク」など、魅力ある公園が市内に点在しています。首都圏から日帰りで自然を満喫出来る観光地として秩父は人気です。

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大正から昭和初期にかけて流行した「秩父銘仙」。高価だった絹織物が、機械化による大量生産で庶民にも手が届く着物として、当時社会進出し始めた女性や女学生から人気を集めました。最盛期には織物工場が500軒を超え、あちこちから機音が聞こえてきたと言います。今では数少なくなった織物工場ですが、町の中心部にある資料館「ちちぶ銘仙館」では、当時の面影に触れることができます。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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