【4月28日(日)放送】富士に 開拓の心 山梨県 富士河口湖町 富士ヶ嶺

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広大な牧草地、そして間近には雄大な富士を望む、山梨県富士河口湖町・富士ヶ嶺(ふじがね)。
標高約1000メートルの高地に700人ほどが暮らしています。戦後、満州から帰国した人々や、農家の次男三男が入植し開拓した酪農地帯です。戦地で夫と死別した先代が、女手一つで切り開いた土地を大切に守り継ぐ酪農家の親子。牛の病気やけがに対応し地域を支えたいと願う若手獣医師。富士の麓(ふもと)で確かな暮らしを営む人々を訪ねます。

アクセス

<電車>
富士急行線「河口湖駅」もしくは「富士山駅」下車→
車、又はタクシー→富士ヶ嶺地区(約30分)
※駅から富士ヶ嶺地区へのバスなどはありません。

<車>
中央自動車道 河口湖IC→国道139号線(約30分)
東名高速道路 御殿場IC→東富士五湖道路→富士吉田IC→国道139号線(約30分)

再放送予定

5月2日(木) 午前11:05
5月4日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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富士の西に広がる酪農地・富士ヶ嶺。年間平均気温11度と涼しい気候をいかし43軒が4900頭の牛を飼っています。のどかな牧場の風景が広がる富士ヶ嶺ですが、開拓は苦難の連続でした。電気や水道はおろか家も道路もない一面の原野。特に水不足は厳しく、ドラム缶にためた雨水が尽きると、湧水まで何キロも歩くしかありませんでした。人々の心の支えは間近にそびえる富士。開拓を見守ってきた頂は、入植から68年たった今も、変わらずそこにあります。

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富士ヶ嶺で50年間、酪農を営む青柳瑞代さん(70歳)。80頭の乳牛を飼っています。瑞代さんに酪農の仕事を教えてくれたのは、15年前に亡くなった義母・操(みさお)さん。旧満州で夫と死別し帰国。女手一つで入植し、3人の子どもを育て上げた開拓一世です。弱音を吐くことなく「ここで生き抜くんだ」と決意を貫き、働き続けた操さんに“生きる力”を教えてもらったという瑞代さん。操さんと一緒に増やしてきた牛たちを大切に育てています。

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地区のほぼ真ん中にある家畜診療所。昭和34年から獣医師が駐在し、地域の酪農を支えてきました。現在は、2人の獣医師で、乳牛2400頭、肉牛1200頭、豚5000頭、馬16頭を担当しています。去年8月に赴任した獣医師1年生の諏訪森大さん(25歳)。多いときには1日10件以上、朝8時から、緊急の場合には夜間でも診察に出かけます。動物を助けるだけでなく、その向こうにいる「人」の役に立ちたいと奮闘する毎日です。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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