【11月18日(日)放送】時重ね 水 輝き 滋賀県 奥びわ湖

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日本最大の湖・びわ湖。
その北部を囲む地域は「奥びわ湖」と呼ばれ、人々は水の恵みとともに暮らしてきました。晩秋、朝の穏やかな湖では、びわ湖固有の魚・イサザを狙う漁が始まります。
またこの地域では、賤ヶ岳(しずがたけ)の豊富な湧き水を使った伝統の絹糸の糸取りが残り、琴や三味線の楽器糸に用いられています。さらに広大な水田地帯では、江戸時代の先人たちがびわ湖へ水を流すトンネルを作り上げ、水害を克服しました。水の恵みに感謝し暮らす人に出会う旅です。

アクセス

<電車>
JR「京都駅」→JR東海道本線「木ノ本駅」(1時間30分)
→近江鉄道バス「大音バス停」下車(約10分)、もしくはレンタサイクル(約20分)

JR「京都駅」→JR東海道本線「高月駅」(1時間30分)
→近江鉄道バス「西野バス停」下車(約10分)、もしくはレンタサイクル(約20分)

<車>
名神高速道路 京都東IC→米原JCT→北陸自動車道 木之本IC(1時間40分)

再放送予定

11月22日(木) 午前11:05
11月24日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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118本もの川が流れ込み、豊かな水をたたえる、びわ湖。中でも、北部の奥びわ湖地域は、山に囲まれた複雑な地形をしており、穏やかな湖面が特徴です。藍色、橙(だいだい)色、水色、黄金色、茜(あかね)色と、1日の中で彩りを変化させながら輝きを放ちます。そして、冬の訪れを知らせる50種類もの渡り鳥たち。純白のコハクチョウや、国の天然記念物のオオヒシクイの姿を撮ろうと、毎年多くの写真家たちが湖のほとりを訪れます。

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秋から冬、びわ湖の漁師たちが狙うのは固有の魚・イサザ。山から雪どけ水が多く流れ込むびわ湖の北・奧びわ湖地域に多く生息し、地元では鍋の具にして親しまれています。イサザは近年漁獲量が減り、それに伴い奥びわ湖の漁師たちも最も漁獲量の多かった昭和30年代の4分の1程度に減りました。それでも、イサザをとり続けてきた70代の漁師たちは、体が続く限り漁に出たいと話しています。

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標高421メートルの賤ヶ岳。その麓(ふもと)に広がる大音(おおと)地区では、平安時代から、絹糸の糸取りが続いています。賤ヶ岳の湧き水を使うことで、つやのある仕上がりにするといいます。その大音地区の絹糸が用いられるのは琴や三味線などの楽器糸。初夏が最盛期の糸取りは、昔から女性たちの仕事。現在地区に残るただ1つの工場では、5人の女性たちが、伝統の糸取りを大切に守り継いでいます。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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