【10月28日(日)放送】湖 なお恵みあり 秋田県 八郎湖

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秋田県八郎湖。
秋、湖では2そう一組で網を引く伝統の「どっぴき漁」が始まり、多くの釣り人が体長1メートルもの大鯉(こい)を狙います。かつて海水と淡水が混じり合い、八郎潟と呼ばれた湖は戦後、食糧増産のため5分の4が干拓されました。干拓地・大潟村では、入植してきた米農家が秋の実りに感謝。八郎湖の環境を守ろうと子どもたちは水草の植え付けを行います。八郎湖の秋、ふるさとの恵みとともに生きる人々に出会う旅です。

※八郎湖は、かつて「八郎潟(はちろうがた)」と呼ばれ、海水と淡水が混じり合う湖でしたが、
昭和30年代の干拓工事により、海と隔てられ、現在は「八郎湖(八郎潟)調整池」と呼ばれています。

アクセス

<電車>
JR「秋田駅」→JR奥羽本線「八郎潟駅」下車→徒歩約20分

<車>
秋田自動車道 昭和男鹿半島IC または、五城目八郎潟IC(ともに約10分)

再放送予定

11月1日(木) 午前11:05
11月3日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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10月1日に解禁となる「どっぴき漁」。120人の漁師がそれぞれの船に乗り込み、2そう一組で網を引きます。狙うのは、シラウオとワカサギ。2そうを一本のロープで結び、長年コンビを組んできたあうんの呼吸で、2そうを等間隔に保ったまま平行に漁場を移動します。船着き場ではお母さんたちが待ち構え、鮮度を保つためその場で手早くより分けます。ワカサギはつくだ煮屋に出荷。漁は1日45分、期間は1か月半と、とりすぎないよう漁師たちが互いに守っています。

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週末になると秋田県の各地から多くの釣り人がやってきます。狙うのは体長が1メートルにもなる大鯉。静かな湖畔で読書をしたり仲間と会話したりしながら、夜通しゆったりと当たりを待ちます。撮影中、“一万匹に一匹”と言われる幻の鯉がかかりました。松の傘のような美しく濃いウロコを持ち、鯉(こい)釣りファンが憧れるマツカサ鯉です。豊かな八郎湖に感謝し、釣れた大鯉はその場でリリース。大鯉は人々にロマンを与えます。

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かつて琵琶湖に次ぐ日本第2位の面積を誇っていた八郎潟は、55年前、水田を作るため国の干拓工事が行われ、その真ん中に、山手線がすっぽり入る広大な干拓地・大潟村が生まれました。
秋、約1万ヘクタールが黄金色の輝きに包まれ、収穫の喜びにあふれます。八郎湖から農業用水を引き、その水を八郎湖へとかえす大潟村の稲作。農家たちは、湖の水質を悪化させないため、農薬や化学肥料をできるだけ使わない米作りにも取り組んでいます。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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