【9月23日(日)放送】聖天さまの贈りもの 埼玉県 熊谷市妻沼

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利根川の中流に位置し、肥沃(ひよく)な土壌に恵まれ水運の要衝として栄えた埼玉県熊谷市妻沼。
江戸時代、庶民の浄財を集めて建てられた、古刹(こさつ)・妻沼聖天山(しょうでんざん)の本殿は、今も町の宝。
恵みに感謝し収穫した野菜を奉納する農家や、地域に時を告げる鐘を毎日つく門前の和菓子店の一家など、“聖天さま”に日々の幸せを祈り暮らす人たちを訪ねる旅です。

アクセス

<電車・バス>
JR高崎線・上越新幹線→「熊谷駅」→秩父鉄道「熊谷駅」北口バスのりば→「妻沼聖天前、太田駅、西小泉駅」行き→「妻沼聖天前」下車(約30分)

<車>
関越自動車道→東松山IC→国道407号線経由で約50分
東北自動車道→館林IC→国道354号線経由で約40分

再放送予定

9月27日(木) 午前11:05
9月29日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

縁結びの寺として知られ、地元の人々が親しみを込めて「聖天(しょうでん)さま」と呼ぶ妻沼聖天山歓喜院は、平安時代に創建された古刹です。第一の門「貴惣門」をくぐり、ケヤキの木立に覆われた参道を抜けると、「中門」「仁王門」が続き、本殿の「聖天堂」が現れます。聖天堂は江戸時代中期に再建されたもので、去年7年がかりの大修理を終え、今年7月には国宝に指定されました。

色鮮やかな彫刻で装飾された聖天堂は、日光東照宮の造営に携わった職人の子孫たちの手で、彫刻や彩色が施されたと言われています。中でも「七福神」が碁を打って遊ぶ姿や、子どものたこあげの様子など、ユーモラスな味わいの作品が目立ちます。民衆が、お金や建材となるかしの木など、少しずつ寄付を出し合い再建されたと伝えられ、江戸時代中期の妻沼の繁栄や平穏な暮らしの様子が伝わってきます。

妻沼の町は、利根川の水運で栄え、江戸時代には上州(群馬県)への渡し船が行き交い、「河岸」(かし)と呼ばれる船着き場が点在していました。聖天山の南には門前町が広がり、名物の「いなり寿司」を販売する店や和菓子店などが軒を連ねています。聖天山にちなんで、町おこしで「縁結びメニュー」を提供する店もあります。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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