5月27日(日) 放送 シリーズ 歳月の旅路第3回 華やいで村歌舞伎 〜長野県 大鹿村〜

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「ふるさとの歳月」をテーマにお伝えするシリーズの第3回。
平成9年に旅人だった桜井洋子が、南アルプスのふもと、
険しい山々に囲まれた長野県大鹿村を再訪します。
春は、桜や花桃が一斉に花を咲かせ、山里が1年で最も華やぐ季節。
人々は、江戸時代から、300年にわたって守り伝えられてきた村歌舞伎を楽しみ、
故郷に生きる喜びに包まれます。
互いに支え合いながら、歳月を積み重ねる人々に出会う旅です。

アクセス

<電車>
JR飯田線→伊那大島駅下車→伊那バス(約40分)
または、タクシー(約40分)
(大鹿村行きのバスは、平日4便、土日は2便です)

<高速バス>
新宿から 松川バス停下車→伊那バス(約50分)
       または、タクシー(約45分)
(大鹿村行きのバスは、平日4便、土日は2便です)

<車>
中央自動車道→松川IC→県道59号線(約40分)

再放送予定

6月2日(土) 午前 5:15
6月7日(木) 午前11:05

旅の見どころ

山あいや斜面を切り開き、およそ1200人が暮らす大鹿村。人々は、わずかな土地に寄り添いながら、田や畑を大切に守り継いできました。桜や花桃、菜の花や水仙など、花々が咲き競う春は、村が最も華やぐ季節です。よく手入れされた庭や畑、道沿いを花々が彩り、桃源郷のように旅人を迎えてくれます。 秋には、切り立った山肌を紅葉が覆い、自然が創ったびょうぶのような絶景を楽しめます。

村には、神社に建てられた歌舞伎の舞台が、今も7か所に残っています。かつては13か所にあり、おのおのの集落ごとに、春は豊作を祈り、秋は収穫に感謝する奉納歌舞伎が行われていました。わずか数十戸の集落でも、生活を切り詰めて舞台を建て、地元の人たちだけで歌舞伎を演じたほどの熱狂ぶりだったといわれています。村歌舞伎は、厳しい山での暮らしのなか、人々が日頃の苦労を忘れ一緒に楽しむ、かけがえのないものとして守り伝えられてきました。

大鹿歌舞伎の公演は、毎年、春は大碩神社で、秋は市場神社で行われています。今年の春に演じられた「菅原伝授手習鑑寺子屋の段」では、寺子の子役を演じた地元の小学生を、実際の名前で呼ぶなど、大鹿村ならではの芝居で見物客を沸かせました。アドリブや客のヤジ、舞台に足の踏み場がなくなるほど投げられるおひねりなど、演じ手と観客が一緒に盛り上げてゆく、昔ながらの村歌舞伎です。見物は無料ですが、早朝から席取りの長い行列ができます。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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