2月26日(日) 放送 晴れたらスキー場へ 〜新潟県 十日町市松代〜

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日本有数の豪雪地、新潟県十日町市松代。記録的な雪と格闘する中、人々が楽しみにしているのは、スキーだ。天気がよくなると、町にある小さなスキー場が賑わう。集うのは、冬は出稼ぎをしていて、長年スキーが出来なかった農家の人たち。ほとんどが、60歳を越えて、本格的にスキーを始めた。古くからスキーが根付く町を訪ね、晴れた日にスキー場へ行くことを待ちわびる、人々の思いに触れる旅。

アクセス

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再放送予定

3月1日(木) 午前11:05
3月3日(土) 午前 5:15

2月28日(火) 午後 4:20

旅の見どころ

雪ほりとスキー

松代は、日本海の湿った空気が流れ込み、大量の雪が降る豪雪地帯です。今年も、2月上旬に、3メートルを超す積雪を記録しました。このあたりでは、雪から家を掘り起こすような作業から、雪かきのことを「雪ほり」といいます。冬は、毎日のように「雪ほり」に追われます。そうした中で、吹雪がやんだ日に、人々が楽しみにしているのが、スキーです。
松代で、スキーが行われるようになったのは、大正の初め。日本に初めてスキーが伝わって間もない頃、ここで、大工がつくったスキーを楽しんでいたといいます。

スキーヤーたち

20年前に出来た市営の松代ファミリースキー場。平日の午前中は、地元のスキーヤーが集まります。70代から80代の米農家の皆さん。これまで冬の間は、集団で出稼ぎに行っていたためスキーが出来ず、60歳を過ぎてから、本格的に始めた方たちです。 その一人、矢澤茂正さん(76)は、山口、群馬、東京など各地の建設現場で働きました。離れて暮らす子供たちが寂しい思いをしないようにと贈ったスキー。しかし、冬場は出稼ぎで、息子と一緒に滑ることは出来ませんでした。65歳でスキーを始めた矢澤さん、今では、孫にスキーを教えながら、一緒に滑ることが何よりの楽しみです。

段々豆腐

吹雪の日は、スキーが出来ず、人々は家にこもっています。スキー仲間の一人、蜿@一郎さん(80)は、ワラ細工作りに励みます。子供のころは、近所同士が集まり、囲炉裏を囲んで、賑やかに話に花を咲かせていました。しかし、今では、ワラ仕事を続けているのは、集落で蛯ウん一人になってしまいました。
そうした中で、蛯ウんが、何より楽しみにしているのが、天気の良い日。ゲレンデには、仲間が必ず待っているからです。スキー場は、蛯ウんにとって大切な場所です。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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