瀬戸内海に浮かぶ小さな島々を通り、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、
全長60
キロのしまなみ海道。車道の横に、歩行者や自転車などの専用道路があるため、
通学や通勤の人たちも多く利用する。健康のためにと、毎日この道を往復する人も。
この海の道は、地元の人々にとって、生活に欠かせない道だ。
さらに、船で渡るしかなかった島同士も、この道がつながったことで、交流が増えている。
絆をつなぐ、しまなみ海道を旅する。
<電車とバス>
JR予讃線で今治駅下車。
大島、伯方島、大三島に向かうバス
(大三島の宮浦港行き)。
<バス>
松山市駅から、大島、伯方島、大三島に向かうバス
(大三島の宮浦港行き)
<自動車>
松山市から大島まで、今治ICからしまなみ海道(有料)を利用し、約1時間半。
伯方島、大三島へは約2時間。
<船>
今治市から、大島、伯方島、大三島への船。
再放送予定
2月16日(木)午前11:05
2月18日(土)午前 5:15
瀬戸内海に浮かぶ島々を通り、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、全長およそ60キロの西瀬戸自動車道、通称「しまなみ海道」。8つの島を9つの橋が結んでいます。20年余りの工事を経て、橋は平成11年に完成しました。橋の殆どには、自動車道の他に、原付や自転車、歩行者などが利用できる道があります。朝は、通勤や通学で利用する人、健康のために散歩する人などの姿が見られ、生活に欠かせない道になっています。
しまなみ海道が通る島のひとつ、愛媛県の大島。漁港の近くを歩いていると、地元でとれたひじきを大きな釜でゆで、それを天日干しにしている女性たちに出会いました。女性たちは、漁協の女性部の皆さん。しまなみ海道の開通にあわせて、島の特産品を作ろうとひじきづくりを始めました。寒い中、元気な方ばかりで、みんなで楽しく作業を行っていました。瀬戸内の潮にもまれたひじきは、こしがありながらも、やわらかみがあり、しまなみ海道を通って、広島や東京などに送られます。
しまなみ海道のほぼ中央にあり、ミカンなどの栽培が盛んな大三島。全国から観光客が訪れる土産物店では、甘みの強い「天草」や「はれひめ」といった、ミカンなどと様々な品種を掛け合わせた柑橘類が販売され、人気になっています。島を訪れた人の中には、その味が忘れられず、何度も注文する人も増えています。農家の4代目、渡邉秀典さんは、お客さんの笑顔を思い浮かべながら、ひとつひとつ丁寧に箱詰めしています。海の道が運ぶ、真心です。
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